10日前、スエーデンのNさんから届いたメール、その内容はとてもショックなものでした。

そのメールを読んで直ぐに、私は倉庫から20年以上も前に織った作品を出して、リビングのテーブルの上にひろげました。

「棺衣」かけぎ・Funeral Pall  お棺に掛けるカバーです。

スエーデンでの展覧会をひかえていた1995年、あの阪神大震災がありました。ボランティアに駆け付けたくても、織り機から離れられない私。それで私は織るはずだった作品の予定を変えて、亡くなった方々の冥福を祈りながら「棺衣」を2つ織ったのです。

濃い藍と金の男性用の「棺衣」かけぎ・Funeral Pall

淡い藍に白と金が浮いた女性用の「棺衣」かけぎ・Funeral Pall

この「棺衣」かけぎ・Funeral Pall を、貸し出してもらえないだろうか? と、Nさんのメールに書いてあったのです。スエーデンの織物の恩師クリスティーナ先生が重病なこと、急かもしれないし先かもしれないけれど、先生には私の藍の「棺衣」かけぎ・Funeral Pall が似合うような気がすると・・・

急に予定を変えて大急ぎで織ったこの「棺衣」は、本当は2枚を繋ぎ合わせて中心に金の飾りを刺繍で入れ、真ん中で金のラインが交差するように仕上げたかったのですが、↓ 例えばこんな風に

当時はその時間がなく、スエーデンでの展覧会では繋げるはずの2枚を並べただけで展示し、その後もそのままだったのです。

この「棺衣」を急いで繋ぎ合わせて仕上げなくてはなりません。

Nさんと相談して、猪突猛進で毅然な先生には、この濃い藍の方が似合うとなりました。

この2枚をどのようにはぎ合わせて仕上げるかです。

クリスティーナ先生の片腕で、テキスタイルデザイナー&アーティストとして素晴らしい仕事を続けているNさんからアドバイスを頂きながら、今その方法をつめているところです。

突然やって来たこの仕事、刺繍するにしても、別に金色の帯状の飾りを織るにしても、時間とエネルギーのかかる作業になります。

そのための時間確保のため、私はタスカジも最小限に、楽しみにしていた小旅行もキャンセルして、ここ数か月の予定を組みなおす事になりました。約束していたのに快くキャンセルを受けて下さった、タスカジの依頼主の方々やお友達☆☆感謝の気持ち一杯です本当に有難うございました。