伊豆も寒い日が続いています。

私の織物のためのこの家は、安定した北からの光で織れるように北斜面に建っているので、日当たりが悪く底冷えします。この冬は、寒さに強い私も体にこたえる寒さ、なので身体を温める食事を心がけています。

Mさんは体が冷える陰性体質なので、冬は大の苦手。横浜の家は温かいのですが、私以上に体を温める料理を食べるように気を付けないといけません。

先月末にMさんに送ったお料理の宅配便です。

全体に黒っぽいのに気づかれると思います。陽性の食材は色が黒いものが多いのです。

一番上の袋に入ったものは、冷凍した「フェジョアーダ」。

フェイジョン・プレトという黒くて小さい南米のインゲン豆の煮込みで、ブラジルの伝統料理です。

この料理の源は、豚の耳やくず肉の塩漬けを豆と煮た奴隷の料理で、アフリカの香りがします。ベジタリアンになってからは、肉類は何も入れないで作っていますが、豆だけでもしみじみと美味しく、Mさんの大好物です。

ご飯と Couve というケールの原種のような青菜の油いため、Falofa というキャッサバの粉を炒めたもの、それにサルサを添えていただきます。ご飯、豆、野菜、これ一皿で完全な食事になります。

ガラス瓶の中身は、お正月のダシ昆布で作ったた「昆布の佃煮」

寒い海で育つ昆布はとても陽性な食材、それをお醤油で長時間煮たので更に陽性です。

「切り干し大根の煮物」、切り干し大根は自家製です。

Mさんが昨年下の畑で作った大根を、スライサーでリボン状に切って干しました。干すことで大根はより陽性になります。

一緒に煮た高野豆腐も、干してあるので生のお豆腐より陽性です。

「人参のマリネ」人参を切り、さっと蒸し煮しマリネしたので生のものより陽性に。

「大根のマリネ」、これだけは生のまま。

そして四角いPylexに入っているのは「レンズマメのパテ」です。

豆と野菜を煮てからペーストにして、更にオーブンで焼いたのでグッと陽性になります。パンにたっぷり塗ってブランチにいただきます。

そして・・・
一番下の丸いのは「養生おにぎり」

玄米、黒米、黒豆、黒胡麻、胡桃、松の実が入った、気、血、腎精を強化する飯です。このご飯は身体を温めるのは勿論、産後の養生食にも最適☆ 沢山作ってお八つにいただくと最高です。

次回はこの「養生おにぎり」の作り方をご紹介したいと思います。