梅雨があけた先日の朝早く、目が覚めて2階のリビングへ行くと

木々の向こうの海から、太陽が昇って来るところでした。

リビングに日の出の光が差し込んで、家の中が赤く燃えるよう

私のお気に入りの場所、東のコーナーも清々しく輝いています。

梅雨があけて日差しが強くなり、ここ伊豆の植物と動物の成長の凄いこと、圧倒されそうです。カラスの赤ちゃんは飛ぶ練習をしているし、鹿はバンビを連れて昼間群れで分譲地内を闊歩しています。「10頭近くの群れが我が家の側の道を横切ったので車のブレーキを踏んだ」とヘルパーさん。そのヘルパーさんが今度は「我が家の直ぐ前の道に、大きなイノシシがいた」と青くなって教えてくれました。

その日の夕方、私が門の周りの植物に水をやっていると、~ブーブー~ と変な音。音のする方を見ると、門の傍らの側溝に何かが・・・茶色いフットボールのような生き物。イノシシの赤ちゃんうり坊です。私と顔を見合わせた後クルっと向きを変えて一目散に側溝の中を逃げて行きました。ヘルパーさんが見たイノシシは、側溝に落ちたうり坊を捜していたお母さんだったのです。

後日、近所の茂みにいたうり坊

翌朝、私が散歩へ行こうと門を出ると、また側溝から ~ブーブー~ と、うり坊の鳴き声。私の足音でまた側溝の中を向こうへ走って行きました。うり坊を何とかして側溝から出さなくては・・・ 私は板を使って側溝の底から地上への坂道を作り、向こうへ逃げたうり坊を板の坂道へ向かって追ってみる事にしました。私はそ~と側溝沿いに歩いて、鳴き声をたよりにうり坊が隠れている場所を推測して手を叩いて追うようにすると、うり坊がすごい勢いで、私の作った坂道の方へ向かって走って行きました。

大成功! うり坊は地上に出て、山の中へ大急ぎで歩いて行きました。

これでお母さんと会えるかも、と、私はホッとしたのですが・・・

その日の夕方、散歩の途中、今度は我が家から少し下った場所の側溝からうり坊の鳴き声。見るとまた側溝を走っているではないですか。弱っている様子もなく元気溌剌、側溝の落ち葉の下のミミズを食べているのかもしれません。

そしてその翌日の夕方、今度は地上で餌を捜しているうり坊に会いました。その時撮ったのが↑上の写真です。側溝から出られなかったのでは無かったのです。昨日も今日もうり坊には会っていないのですが、お母さんに会えたのでしょうか? それとも一人でたくましく生きているのでしょうか?