1回目の祖母の布団の生地を反物に戻すを終えて直ぐ、2回目に取り掛かりました。

今度は敷布団と掛布団が2組あります。

この布団はミシンで縫ってありました。素朴な絹で手織りされた布です。

生地が足りなかったのか一部似た色合いの木綿生地が使われていました。という事は、布団屋さんが作ったのでなく家庭で縫われたのでしょう。会った事がない祖母が縫ったのかもしれません。

布団2組分の布はかなりの量、後で計ったら全部合わせて33メートルありました。

洗って、アイロンをかけ、完成。

この素朴な平織りの手織の絹地・・・  これで袈裟が作れたら、と、思いました。でも私が袈裟作りを習っている曹洞宗のお寺では、無地が基本。この布に藍をかけてみたらどうなるか? 試してみました。

藍染を半日かけて3回重ねてみました。

藍は溶液がアルカリ性でないと液中に色素が溶け出ないのですが、アルカリは絹の蛋白質を傷つけます。それでギリギリアルカリ度を落として染めました。

3回染めでは元生地の格子柄が未だハッキリ見えます。

それで、更にもう3回藍染してみました。

一番右が藍染を6回したものです。 まだ格子柄が見えます。これ以上藍染すると生地が傷んでしまいます。この布団生地を藍をかけて無地にして袈裟を作るのは、諦めた方が良いのかもしれません。

袈裟作りで柄を消す方法は、上に色をかける以外に刺し子にする方法もあるので、この生地を生かす方法をお寺に相談してみようと思います。