テラスの前のコナラの木が色づき始め

伊豆も秋の色に染って来ました。

私は、来る日も、来る日も、織ってはリハビリ、織ってはリハビリ、です。

糸が太くて密度が低い方の織物が、骨折した方の足が思うように動かなくても織れたので、2週間前から絹の経糸の密度の高い織物に取り掛かりました。

ご覧ください、切れた経糸の繋ぎだらけです。

長い間織機に経糸を張ったままだったので、風化した部分は捨てて良い部分から織り始めているのですが、それでも弱った部分があって”プツン”と切れます。

切れた絹糸ははじけて織機の後方に飛んで行ってしまうので、その切れた糸が1326本の経糸の何番目かを綾部分で確認して、新しい糸を結び付けて交換します。

以前は経糸が切れそうな時が何となく分かって、切れて飛ぶ前に手当て出来たのですが、今は心身の感度が鈍くなっていて、切れてしまうまで気が付けないのです。

織物を休んでいたブランクだけでなく、病気をして更に骨折した自分を、織物が出来る自分に立て直すのは、並大抵でないのが日に日に分かって来ました。

山に登るのに、水面下から濡れた衣服を着て重たい心身を引きずりながら先ず海抜ゼロメートルに這い上がる、今はそんな感じです。

糸が何度切れても繋いで、諦めないで、一歩一歩進むしか、次のステップへの方法はありません。1日何センチしか織れない日もあります。日が短いので気が付くと直ぐ夕方・・・

慌てて、真っ暗になってしまう前に散歩に出ます。

以前は20分で歩いていた散歩コースが、リハビリで散歩を開始した時は50分かかりました。でも今は35分で歩けるようになれました☆

そう諦めないで、一歩一歩這い上がる、です。