Mさんの体調が安定してきたので、先週、思い切って、故郷飛騨へ墓参とお宮参りに行って来ました。早朝羽田を発ち石川県の小松空港へ、そこからレンタカーで飛騨へ向いました。金沢から白川郷を抜けて飛騨まで、昔は半日かかった秘境の道が今は高速道路が出来て2時間少しです。

飛騨は春になったばかりでした。

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飛騨古川の気多若宮神社の参道の紅葉の若葉、、、 小さい時母に連れられて登ったこの石段は急で延々と続くように思えたのに、今の私には急でも長くもありません。ふと小さかった自分がここを歩いた時の色や音や匂いをその時思い出しました。

お墓参りを済ませ、近くの神社を幾つか参拝したらお昼過ぎになっていました。朝から何も食べていなかったのでお昼ご飯に古川の街へ行きました。

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お祭りもゴールデンウイークも終わって観光客も少なく町はヒッソリとしています。

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雨上がりで水が滔々と流れる川、

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Mさんが川にいる鯉の写真を撮った方がよいというので1枚、ものすごく太った鯉です。

その日のうちに小松まで戻る強行軍で時間がないので、お蕎麦屋さんへ行く事にしました。

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「蕎麦正なかや」、荘川産のあらびき粉を奥飛騨原水で打った手打ち蕎麦がいただけます。Mさんは中盛り、私は並のざるそばを注文。蕎麦本来の味と香りを楽しむのに、一口目はアンデス岩塩で、蓋口芽は飛騨数河高原産のわさびでお試しください、とあります。コシのある美味しいお蕎麦でした。

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飛騨の名物赤カブのお漬物が添えられています。

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珍しかったので「ねぎ味噌天ぷら」というのを一つたのんでみました。お店の方の説明によるとこれは、天ぷらの衣が残った時そこ葱と味噌を入れてもう一品のおかずにした、元々は家庭の残り物料理なのだそうです。

私達が食べ終わる頃、外国人6人のグループが楽しそうにお店に入って来ました。メニューとにらめっこして、お店の方の説明を聞きながら真剣にどれを食べるか相談しています。服装からして歩いたりサイクリングしながら旅している様子でした。

飛騨高山は外国人観光客で一杯ですが、それよりも奥の飛騨古川まで訪れる外国人の方もいらっしゃるのです。昨年末まちてんへ行った時、この飛騨古川へ移住してSATOYAMA EXPERIENCE という里山の自然や文化をツーリズムを通して紹介している山田拓さんのお話がありましたが、正にSATOYAMAをEXPERIENCEしている感じでした。

今回の飛騨行き、Mさんの体調を見ながら、私も捻挫した後だったので、予定通りに行けるか分りませんでした。それでどなたにも連絡しないでそっと行ってそっと帰って来ました。両親のお墓を参り、縁ある神社を参拝して、何だかホッとして清々しい気持ちになれました。いつ行っても美しいな~と思う故郷、そこを守って下っている故郷の方々に感謝の気持ち一杯です。