2019年元旦の朝、伊豆の家の台所・・・
お昼にいらっしゃるお客様を迎えるお料理の真っ最中です。
お節料理なしの元旦の食事なので、
藍のテーブルランナーと赤いナプキンでせめてのお正月らしさを出してみました。
お客様はカップルと1歳2か月の坊や、私にとっては特別のファミリー、実は私がそのカップルのマッチメーカーなのです。奥様は精神科医、旦那様は事務長として、新逗子駅前で「そらうみクリニック」という心療内科をされている超多忙のお二人。元旦のこの日も、仕事を済ませてからいらっしゃったのです。
メニューは年末、織物の休憩時間に少しずつ作った野菜料理に、メインは大晦日の夜焼いたベジのミートローフ。
奥様がグルテンアレルギーなので、いつものグルテン入りと、別にグルテン無しも焼きました。
下の大きいのがグルテン入り、上の小さいのがグルテン・フリーです。 グルテン(小麦タンパク)の代わりに米粉等を使ってみました。
前菜の盛り付けも済み、
パンをカゴに盛り・・・
お気に入りの熱海駅ビルにあるBakery & Table のカンパーニュと・・・
ライ麦がメインのパンも用意しました。
1歳2か月の坊やのために用意した ”けんちん煮” タスカジでどこの赤ちゃんにも好評だった煮物です。
お客様到着、お料理がテーブルに並びました。
クリスマスと同じようなメニューですが、作り慣れたものなら失敗もなく、食べる方が違うのですからよい事にします(=^・^=)
皆が席について元旦のお食事が始まりました。
30分後・・・
人参が気に入った坊や・・・
テーブルの上に人がいて、そこで食事、私もMさんもビックリ!
奥様の説明によると、テーブルに乗ると目線が大人と同じ高さになり、コミュニケーションがしやすくなるとの事。坊やの行動を制すのではなく、自分で気づいたり分かるまで見守り待つ、そのような育て方のようです。
メインのお料理のソースは熱くて危ないので、お料理を持ったお皿は全部台所のテーブルに移し・・・
銘々が好きなだけ自分のお皿にとって、好きな場所で食べる事にしました。
ベジのミートローフに熱々のキノコのソース。中東風ライスとルッコラのサラダ。クリスマスに作ったバルサミコ風味のソースより、今回のニュートリショナル・イースト風味の方が美味しい気がました。
デザートになった頃、坊やはお母さんの背中で眠ってしまったので、私は大急ぎで彼らに聞きたかった話しに入ったのでした。
彼らのクリニックは開放的なガラス張りで、女医の奥様は赤ちゃんを連れて出勤し、クリニックで赤ちゃんを育てながら診療をし、訪問診療も赤ちゃんを連れて出かけます。昨年からデイケアやメール相談も始められたとの事。相談の中には緊急を要するものもあり、相談者を救うために時間外にも仕事なさっています。メール相談はオープンにして無料。「苦しみや悩み、そしてその解決策を、皆に知ってもらい分かち合う」の考え方です。
彼らのクリニックの運営方法や、患者さんへの接し方を聞いて、私は「愛」がベースになった新しい医療を見た気がして深く感動してしまいました。
混乱している今の社会、でも若い世代が着々と新しい時代を築き始めています☆☆☆