お盆明けに足の固定が外れ、骨折した右足に体重の50%の力をかけてよくなりました。両足を床に着けて力を踵から指先に移す練習の後、立ち上がる練習。50日ぶりに両足に体重をかけての起立、骨折した右足の足の裏は床に均等に着かず力が入りません。

「ゆっくり足を前に出して少し歩いてみて下さい」と理学療法士の方、恐る恐る足を交互に出して数歩前に進んでみました。身体がギクシャクして歩くとは程遠い状態。「自宅で歩行器を使って積極的に歩く練習」の宿題が出ました。それから2週間、1日1000歩から始め、リビングを歩行器を押しながらグルグル歩くのを日課にして、1日4000歩まで歩けるようになりました。

気を良くした私は、一番気になっていた事を試したくなりました。2階のリビングと1階の仕事場を繋ぐこの階段。

この階段を一日何回もお座りで上下しながら見えるもの・・・

私の宝物。手織り機。

恩師のアドバイスの元、スエーデンから直輸入した手織り機のロールスロイスとも言われるこの機。

織機の手前の足元にあるこのペダル。

長い間踏んでいない、このペダル、踏めるだろうか?

右足をペダルの上に置き、そっと力をいれて踏み込もうとしたのですが、全然下がりません。足に力が入らないのです。足首を動かして何本も踏み分ける、しかも1センチ織るのに24回も踏むなんて、とても出来そうにありません。織れなくなってしまうかもしれない。

先週の金曜日は整形外科の診察とリハビリでした。診察を待っていた時クリニックのスタッフの方に「大丈夫ですか?」と声をかけられました。診察室に入ると看護師さんからも同じように言われました。私は本当に項垂れていたのです。

私は先生と理学療法士の方に織り機やペダルの写真をお見せし、またペダルが踏めるまで治して下さいと、お願いしました。完治は難しいかもしれない、手術しなくて済んだのは幸運、リハビリでどこまで治せるか、とのお返事でした。

骨折した足に100%の体重をかけてよくなり、今週から歩行器無しの歩行訓練がスタートしました。胸を張って前を向いて一歩一歩進む、それだけです。