年末忙しい日が続き、その上30日の午前中にバザーに参加したりしたので、お節料理の準備に1日半しかない状況になってしまいました。「全部作れないかもしれない・・・」一時は弱気になったのですが、気を取り直して頑張りました。

1年に1度しか作らない料理が殆どなので、間違えないようにファイルしたレシピを指さし点呼しながら料理しました。

31日中に全て終えられなくて、2品は元旦に持越し、お客様到着の20分前に全ての準備が終わりました。

素晴らしいお天気の元旦、朝日が爽やかです。

お客様到着後、桜湯でしばらくお話しして・・・ いよいよお食事、お重箱をテーブルに並べました。

私が生まれる前に亡くなった父方の祖母のお重箱、足がついています。

黒豆、水引なます、きんとんの代わりのさつま芋煮、口どりを入れたお重です。

黒豆:丹波の黒豆の大粒を甜菜糖とグラニュー糖半々で、保温鍋で煮ました。

水引なます:Mさんの育てた大根です。人参は赤い京人参を使いました。

きんとん代わり:何年か前から手間のかかる栗きんとん代わりに、さつま芋のレモン煮を作るようになりました。Mさんの作った「鳴門金時」です。

焼き物のお重です。 肉、魚、卵、なしのベジタリアン・バージョンなので、作るのが一番大変です。

伊達巻:ベジタリアンの卵焼きの応用で、毎年色々工夫しているのですが未だ発展途上です。お豆腐、ひよこ豆の粉、南瓜、それに今年はエリンギで味を出してみました。

鰻のかば焼き:レンコンと牛蒡をすりつぶして海苔にのせ、揚げてからタレをくぐらせます。庭で採れた青山椒の実を冷凍しておいたものをのせました。

のし鶏:ソーセージ・パティの応用で作ってみました。香辛料を生姜にしお醤油と味醂で味をつけ、型に入れてオーブンで焼いた後、ケシの実をふりました。

お煮しめのお重:亡き母から教えてもらったお煮しめです。 素材の美味しさがしみじみ感じられる煮物です。

7種類の材料をそれぞれ別に煮るのですが、煮汁を順にまわして使い、最後は煮切って終わるという無駄のない煮方なのです。

お重の後は・・・

お雑煮を頂いて締めくくりです。

中身は・・・ 鶏の代わりのグルテンミートを出汁で煮てから焼いたもの、椎茸、三つ葉、柚子、それに焼き餅、澄まし汁は天然利尻真昆布ととっておきの大分の冬菇でとったお出汁、年に一度の極上の味でした。

お客様は「美味しい~」と、途中でお重に追加するほど召し上がって下さいました。頑張って作ってよかった、間に合ってよかった、の、今年のお節料理でした。