「袈裟を縫う」で始めた仕事再開へのウォーミングアップ。手を動かしながら、自分が「テキスタイルの製作に専念したい」と、心の底から思っているのに気付きました。

両親、祖母、伯母、の介護をしながらスタートした私の染織の道、伊豆に仕事場は建てたものの、Mさんが定年してからは織物になかなか集中出来ませんでした。今になって分かるのですが、Mさんはここ10年以上具合が変だったのです。

製作に専念するには静かな時間が必要不可欠、それには煩わしい事を出来るだけ少なくして、時間を作らなければなりません。気力、体力、視力を考えると、後何年製作出来るのか?の自分なので、出来るだけ早くです。

Mさんが老人ホームに入居して、最初は横浜の家に外出や外泊を試みましたが、それがMさんの混乱を招くのが分かってからは面会だけになり、悲しいけれど、横浜の家の役目が無くなりました。迷いながら考えていた事なのですが、Mさんの住所を老人ホームに移して、横浜の家を家具付きで貸す決心をしました。

決心したからには行動、この2週間横浜と伊豆を行ったり来たりして本当に働きました。

体力が無いので、如何に省エネで合理的に働くか。頭の中で色々シュミレーションしてから紙に書き出して、インターネットで手配、その繰り返しでした。

築55年のこの家は、インテリアデザイナーだった父の弟の作品で、家具は家に合わせた特注品です。

5年前に大改修した時に、家にあったものを殆ど整理したのですが、家具だけ残して全部引き上げるとなると、捨てる物&運ぶ物・・・ 大変な量!

私は食べ物を買いに行く時間も惜しく、冷凍庫に残っている食品と・・・

庭に生えているツルムラサキと青シソを食べて働き続けました。

この日は、冷凍のコーンとツルムムラサキの炒め蒸し、チーズトースト、紅茶。

採れたてのツルムラサキは、歯触りが良いのに柔らかくて本当に美味しい!

採っても、次の日には小さかった葉が大きくなり、次々収穫出来ます。

この日は、冷凍してあったコーン入り御飯、温泉卵、コーン・キノコ・ツルムラサキの炒め蒸し、インスタント味噌汁に青シソ。

伯父のデザインでないソファー1つを「ヤマトの家財宅急便」で送り、後はWebで日時まで選択できる「ヤマトのわたしの引っ越し」にし、結局3回に分けての伊豆への発送となりました。

先ずソファーを発送し、私も1度伊豆へ帰り休憩と栄養補給をし、ソファーを受け取り・・・

この後また横浜へ行き、整理とゴミ出しを続けました。