今回行われた木の伐採、特に大きい木が4本ありました。樹齢30年くらい、樹高は15メートルくらいでしょうか。
立っているのも大変な急勾配での大木の伐採作業は命がけです。最初の2本の伐採の時は、私は家の中で”木への感謝と職人さんの安全”を祈っていました。後半伐採の大きな木は家の下にあったので、家の2階から伐採作業がよく見えました。それで写真を撮って記録しようと思いました。
先ず伐採する木に親方が梯子を立て、足場の安定を確かめます。そして一番若い職人さんが梯子を登り始めました。
赤いヘルメットと赤いシャツなのは、木の中で目立つからなのだと思います。
梯子を上まで登ったら、それから上は手と足だけでよじ登って行きます。
木の下では親方が色々指示し、他の職人さんは木の上の赤シャツさんが仕事しやすいよう、下で動きます。
木が倒れた時、幹がちゃんと地面に横たわれるよう邪魔になる枝を切り落として行きます。
先に切り落とした枝が下の枝に引っかかっています。今からその下の枝を切ります。
必要な道具は全て腰回りに着装し、身体はロープで木の幹にブランコのようにして括って、宙ぶらりんの状態での作業です。
この枝はチェーンソーで切れるところまで切って、後は手でノコギリを引いて切り落としました。
幹から伸びる枝の切り落としが無事終了。
次に幹にワイヤーロープを回して、赤シャツさんは木から下りました。
ワイヤーロープは木を倒したい方向に引っ張ります。
木の倒れる周辺にある小さな木を、下にいる職人さんが次々切り倒して木が横たわるスペースを作ります。立っているのも大変な急斜面を親方の指示で職人さん達はあっちへ行ったりこっちへ行ったり・・・ 大変な作業です。
親方や他の職人さんがワイヤーロープを引き、木に登っていた若い職人さんが幹にチェーンソーを当て切り始めました。
伐採する木の葉がザワザワして木が動き始め、木が少しずつ斜めになり・・・
木が倒れ、予定した場所に横たわりました。
職人さん大変な仕事を有難うございました。無事に終了して感謝の気持ち一杯です。
ここに仕事場を建てて26年以上、長い間私を見守ってくれた木さん有難う。あなたの日陰だった場所、そこに若い木が育って、新たな時代が始まります。「それを応援してネ」と、私は倒れた木にそっと言いました。