今月半ばから3日間かけて、仕事場の周りの木の伐採が行われました。立っているのも大変な急勾配の敷地なので、雨だったり地面が濡れていると滑るので、お天気と睨めっこしながらの日程でした。

伊豆の山に仕事場を建てたのは26年以上前、その時は大きな木は無かったのですが、高温多雨のこの地の木はあっという間に大きくなります。今まで何年か毎に伐採して来たのですが、ここ数年Mさんの病気と介護、私の骨折と病気に気を取られているうちに木々はグングン大きくなり、家を覆うようになってしまいました。

入り口から玄関への小道。私が骨折した時玄関まで車椅子が通れるように、ボランティアの方が草刈りをして下さってから通り易くなったのですが・・・ 木が覆いかぶさるように大きくなって、上から虫が落ちてくるので帽子なしでは安心して歩けない状態。

玄関から奥に続く通路もご覧のような状態。

初日は出入り口近くにある大きなコナラの木の伐採。この木は周りに障害物がないので3人で半日で終了。

2日目は玄関先の山側にある大なコナラの木の伐採。その木は家に被さるように枝葉を広げているので、家を傷つけないよう伐採するのは簡単ではないの親方の話。大変な仕事は朝一番なのか、8時前に植木屋さん到着。

4人がかりで仕事が始まりました。

↑この方が親方で、下から指示やサポートをしながら作業を進めて行きます。

若い職人さん方は、親方の指示通りに動きます。幹から伸びる枝にロープをつけて、切っても下に落ちないようにして枝を切り、最後に幹を決められた方向に倒れるよう切り倒します。4人で午前中いっぱいかかりました。

小さめの木は、倒したい方向にロープで引きながらチェーンソーを入れて行きます。

このシロダモの木に結んであるテープは私がつけた目印で「緑は枝はらい、赤は切り倒し」。この木のテープは緑と赤ですが、これは枝はらいの予定だったのがその後切り倒しに変更したからで、提出した図面には赤で印をつけてあるからです。

家の山側の常緑樹を伐採したら、辺りが明るくなりました。

玄関から奥に続く通路にも太陽の光が入るようになり、

玄関前からの視界が広くなりました。

そして、出入り口から玄関まで続く小道から家が見えるようになりました。

病気、介護、骨折で、見通しが立たなかったここ数年。先が曇っていて見えないので、とにかく今見える目の前の事に真正面から向かって1日を終える、そんな感じの毎日でした。

でもMさんが老人ホームに入居して、少しずつ先が見えて来た気がします。この春思い切って木の伐採を依頼して本当に良った、差し込む太陽の光を見て、私はそう思いました。