目の手術が無事終わって、一昨日帰宅しました。

タクシーを降りて、門を開けて、玄関へ続く小道を歩いて、目に飛び込んできたのは・・・ アセビ!  家を出る時は蕾だったのが花が咲き始めています。

霞んで見えていた家の周りの景色が、眩しいほど輝いてコントラストがある景色になって私を出迎えてくれました。見え過ぎてクラクラしてしまい、吐き気がする程。

年末に分かった目の故障についてブログに書けないでいました。私にとって目は命なので、それに対処するのが精一杯だったのです。

織物再開の前に白内障の手術をと軽い気持ちで小田原の眼科を受診した私、2時間に及ぶ検査の結果は「両目の緑内障&白内障&黄斑変性も少し」の深刻なものでした。

私の緑内障の原因は目を潤す水(房水)の通り道(隅角)が狭いためで、隅角が塞がると一晩で失明もあるとの事。目の検査や白内障の手術に使う瞳孔を開く点眼でもそれが起こる事があり、隅角が塞がっても房水が排出される穴を虹彩に空けるレーザー手術を先ず1月に受けたのです。

1回目の手術が上手く行き、白内障の手術が受けられるようになったので、今回は白内障の手術です。お世話になっている眼科は現在日帰り手術だけなので、遠方の私はホテルを2泊とって手術を受けました。

手術は午後、朝食はしっかり食べるよう指示があったので、ご覧の通り。

ホテルの朝食ビュフェに野菜や豆やお豆腐料理が沢山あって、ベジタリアンの私は助かりました。驚いた事に部屋でも食べられる様、お弁当箱型のケースや汁物用の容器まであり、お陰で部屋でゆっくり食べられて本当に有難かったです。

朝食後はホテルの部屋で、タイムスケジュール通り薬を飲んだり点眼をして、余裕を持って手術に臨む予定だったのですが・・・ 朝食後私は急いで眼科医院へ行き、処方箋をもらってこのお店「ういろう」へ。和菓子屋さんの奥は薬局です。

実は前日、手術後に目の中に入れる軟膏が、私が過去にアレルギーを起こした抗生物質の仲間なので、それに代わる薬を買って、それを持って手術に来るよう電話があったのです。結果的にはこの薬局には在庫がなく、電話で近くの別の薬局にあるのを確かめて下さり、そこで買ったのですが、その薬局は「ナツメ薬局」。どちらも城下町小田原らしい名前で私は微笑んでしまいました。そして私はホテルに戻り、手術1時間半前にスケジュール通り全ての点眼を済ませ、眼科医院へ再度向かいました。

スタッフの皆さんと執刀医の素晴らしいお働きにより、手術は無事終了。しばらく休んで血圧測定しOKが出たのでホテルへ戻ったのですが、それが大変でした。

手術しない方の目の視力が0.8あるので、ゆっくり歩いて10分のホテルへは大丈夫と思っていました。ところが見える方の目が途中で霞んで来て、足元を見るのがやっとの状態に。その晩の夕食用にベジ料理とご飯パックを持参し、部屋の冷蔵庫に入れてあるのですが、ご飯パックをホテルの電子レンジで温める操作が出来そうにない事、そしてご飯を箸で食べる元気もないのが分かってきました。

オニギリが食べたい、でもホテルの斜め向かいにあるローソンのオニギリは美味しそうではないし・・・ そう考えながら足元を必死で見て歩道を歩いていると、何かに突き当たりそうに・・・ 驚いた事にそれはオニギリ屋さんの立て看板でした。目が故障していた私はその前を何度も行ったり来たりしているのに、そこにオニギリ屋さんがあるのに気付いていなかったのです。

オニギリの種類が書いてある表示も霞んで見えないので、お店の方に「ベジタリアンですが食べられそうなオニギリを教えて下さい」と告げて、買ったのはこれ。

梅干、海苔の佃煮、塩にぎり。

オニギリを食べる前に記念写真を手探りで撮りました。

オニギリを1つ食べてから鎮痛剤を飲んで、私はベッドの背にもたれたまま眠ってしまいました。

気が付くと既に夕方、お腹は空いていなかったのですが夕食後の抗生物質服用があるので、夕ご飯にしました。オニギリ2つと持参した精進のお煮しめ、野菜のインスタント味噌汁。食後薬を飲んで、いい加減に歯を磨きベッドへ・・・ 長い一日でした。