先月末、Mさんに面会に横浜へ行った時、横浜の家の庭の青シソが見るからに美味しそうに茂っていました。茎ごと30センチ位に切って伊豆に持ち帰り、洗ってからポリ袋に入れて冷蔵保存すると2週間以上使えるのが分かったので、横浜の家のお向かいの奥様に「ご入用な時は遠慮なく枝ごと切って使って下さい」とメッセージ。すると「遠慮なく青シソ頂きます。私は刺し子を新たに趣味に加え楽しんでいます」のお返事がありました。

刺し子には藍染の布、もしかすると私の織った布が役立つかもしれないと連絡すると「是非」とのお返事。この「刺し子に適した布を倉庫から捜す」が切っ掛けで、気になっていた仕事場の大整理が始まりました。

織機が置いてあるスペースはそれなりに片付いているのですが、問題は倉庫・・・

織り上げた布、サンプル織り、タペストリーやテーブルランナーの製品にした布、本藍染のビンテージ糸、染めていない糸、それらが床を埋め天井までギッシリです。

糸の形状も様々で、チーズ状に巻いた糸、コーン状に巻いた糸、木枠に巻いた糸、綛のままの糸・・・

天井近くに積んだ藍で染めた麻の座布団、地震があったら落ちて来そう!

あれこれ捜して見つけた「刺し子に向きそうな布」です。

これは使い古したクッション、藍があせてきたのが美しく捨てられないでいた昔の仕事。

自分で織ったものだけでなく、平澤家の着物や寝具の生地まで出てきました。

それにエジプトに住んでいた頃買った砂漠の民の民族衣装・・・

・・・ これらの行き先も考えなければなりません。

未だに片付けは続いていますが、何が、どの位、何処にあるか、把握出来てきました。これだけの糸を織る時間と自分の寿命を考えてしまいます。時間の過ぎるのの何と早い事。織物の仕事再開に向けて、心身共に一歩一歩着実に元気にならなくてはです。