今朝のリビングの窓からの景色

テラスの温度計は22度

月末から月初めの猛暑と乾燥が嘘だったよう! 伊豆は気温が下がり、湿気もあって、また梅雨です。

リビングに置かれたこのブーケ、丁度涼しくなった日に頂いたので、1週間もここで私を慰めてくれました。このブーケを持って私を尋ねて下さったお二人は、どちらも認知症の家族を介護なさったのを今回知りました。私がMさんの認知症で疲れたいるのを知り、私を励ましに来て下さったのです。

お一方のお母様は70代から様子が変になり、お姉さまと相談してグループホームに入居。お母様の貯えを崩しながら入居を続け、その貯えが尽きたらお姉さまとお金を出し合ってと話し始めた頃、ホームで亡くなられたとの事。妄想や幻視が酷く別人のようになられて、亡くなって死化粧されたお顔が「昔の母の顔に戻っていた」と、目を潤ませて話されました。

もう一方は長崎出身の方なのですが、お母様を早く亡くしたお父様は、長崎で妹さん家族と暮らしていらした。認知症になられたお父様はグループホームに入居し、横浜在住のその方は3か月ごとに長崎のお父様を見舞いに通われた。

その後横浜のグループホームに移す決断をし、お父様はそこへ移ったが、直ぐにインフルエンザから肺炎になり入院。日ごとに症状が悪くなり遂に病院から胃瘻を薦められるまでに。それを聞いた長崎のケアマネさんが「そんな事はさせない」と、長崎から飛んで来てお父様を連れて帰り、元のグループホームへ再入居。それからお父様はそこで5年間穏やかに過ごされ、ホームで亡くなった。

「父はホームでの最晩年が一番幸せだったと思います。」と話されました。

認知症になったMさんは、変になると目つきも顔も変わって別人になってしまいます。妄想幻視に襲われて不安になり私にかけて来る電話は、今でも1日10回前後、多い日は25回の時も。私はかかって来る電話は受けるようにしていますが、仕事中でも夜中でもお構いなしなので神経が疲れてしまい、電話ではないのに電話の音が聞こえたり、夜中の電話で眠れなくなったりが今も続いています。

Mさんからの電話に出るのは、私のMさんへの誠意と思っていたのですが、先日auの電波障害で丸3日間電話が不通だったのに、Mさんはそれに気付いていないのが分かりました。お二人にその事を話すと「エミ子さんが電話に出ない選択も、Mさんは直ぐ忘れてしまうのだから、身を削って対応してエミ子さんが具合悪くなったら、お二人のそれぞれの場での生活が困難な状況になってしまう」と話されました。

1週間このブーケを見ながら色々考えて、昨晩初めて夜中のMさんからの電話を着信拒否に設定してみました。朝それを解除したのですが、真夜中に3回かかって来ているのが分かりました。