3月になり、あちこちに春の気配がします。
気温と湿度が上がる前に済ませて置きたいことが・・・
切り干し大根づくりです。
毎年、伊東の貸農園や横浜の家の庭で大根を育て、この時期に食べきれなかったのを切り干し大根にしています。
ここ2年病気や骨折で野菜作りや切り干し大根作りが出来なかったのですが、それ以前に作り冷凍保存してあった切り干し大根が沢山あったので、それをず~っと食べていました。残り少なくなって来たので一度市販の切り干し大根を使った事があったのですが、味と匂いが何だか変で食べられませんでした。
今年は自家栽培の大根はありませんが、自然食品店に配達してもらった大根と頂いた大根が、野菜置き場に少し残っていました。どちらも無農薬有機栽培、貴重な大根を無駄には出来ません。
私は面倒くさがり屋なので、どうしたら簡単に切り干し大根が作れるか長年試行錯誤して来ました。辿り着いたのが以下の方法、切ってから干し上げるまで丸一日しかかかりません。手際よく作るので干している間に大根が変質したり黴たりがなく、清潔な香りと味の切り干し大根が出来ます。
大根はお刺身のツマを切る回転式のカッターを使って切ります。
大きな大根があっという間にこんな風に切れます。
*カッターの構造上切り残し部分がでるのですが、それはとって置いて、フードプロセッサーでみじん切りにして大根餅を近年は作っています。
リボン状に切れた大根を、ホームセンターで買った「魚の干物などを干すネット」に平らに広げます。1段に太い大根1本分(約2kg)干せます。2~3時間扇風機の風を当てて水分を飛ばし・・・
次にネットを1階の仕事場の温風式石油ストーブの前に持って行って、一晩そこへ吊るして置きます。この時サイドから扇風機をあてるとより効果的です。
翌朝には干し上がって、こんな状態になります。
幅の広い干瓢のような感じです。
これをそっと紙を敷いたザルに移し・・・
太陽に数時間当てます。
最後だけ天日干しです。
太陽にちょっとでも当てると、味に深みが出て甘くなります。
熱風で強制的に干したのが、何となく自然に干された感じになります。
そうしたら次は・・・
全部まとめて大きなポリ袋に入れて8時間くらい冷蔵庫で休ませます。
この工程でカラカラに乾燥していた部分と未だ湿気が残っていた部分が平均化して、全体にしなやかになり、次の袋詰めが行いやすくなります。干し上がって直ぐに袋詰めするとパリパリに干せたの部分が砕けて、リボン状の切り干し大根が粉々になったりします。
冷蔵庫で寝かせてしなやかになった切り干し大根を、このように袋詰めします。
☆6キロ強の大根で、400グラムの切り干し大根が出来ました☆
保存は冷凍保存がお薦めです。変色せず味も香りも変化せず、美味しい切り干し大根が年中食べられます。