糞掃衣完成5 袈裟・刺し子縫いの続きです。

10カ月かかって刺し子縫いした27枚のユニット・・・

このユニットを縫い合わせて・・・

このように1枚の袈裟に縫い合わせるのですが・・・

刺し子縫いしたユニットは、どんなに注意しても多少歪んだり、大きさの大小が出来てしまうので、微調整しながら縫い合わせます。

先ず27枚のユニットを出来上がり順に並べて全体をチェック

次に、縦方向に3枚繋げた寸法の型紙を作り、その上にユニットを番号順に置きます。

そして型紙通りの寸法になるよう縫い合わせる部分を調整します。

縫い線の位置を決めてチャコで引き、縫い代を表に出すようにして縫い合わせます。

尼さんの聞き書きの教本に「もしミシンの達者な人でしたら、ミシンでつないでいただければ大変きれいに丈夫になります」とあったので、ユニットの縫い合わせはミシンを使いました。

ユニットを縦方向に3枚縫い合わせると1条と呼ばれる縦長のユニットになり、この縦長のユニットを緯方向に9枚縫い合わせると九条袈裟です。

縦をつないで1条になったら、縫い合わせた部分に、縫い目と縫い代を隠す様に「葉・よう」と呼ばれる細長い布を縫い付けます。

待ち針で止め、シツケをし、「葉」の縁ギリギリの部分を返し針で縫います。

ここで使う返し針は袈裟縫いだけに使われる縫い方で、「却刺・きゃくし」と呼ばれます。

縦方向に3枚縫い合わせた「条」が9枚出来たら、それを「条」を並べた寸法を書いた型紙の上に並べます。

型紙の上で緯方向に「条」を並べ、出来上がり寸法になるよう微調整します。