術後4日目、努めて大人しくしていた頃、織物のお友達から素敵なプレゼントが届きました。

思わずワ~ッと声が出る美しく美味しそうなクッキー!

神奈川県川崎市郊外にあるウイーン菓子工房”Lilien Berg”のクッキーです。

早速紅茶を入れてティータイム。一口かじるとバターたっぷりのクッキーはホロリと砕け、挟んであるジャムと外のチョコレートも溶け合ってリッチな美味しさ。材料のハーモニーが素晴らしくウットリしてしまいました。

手術した方の目の見え過ぎにも少しづつ慣れて来たのですが、今度は壁やタイルの汚れが見え過ぎて気持ち悪い。仕事場が雑然としているのも気になります。一般的な家事や事務仕事は術後1週間後からOKとありますが、私の仕事や家事は普通以上の重労働に入る事が多いのに気付きました。

「生産作業は1か月間は控える」と、眼科医院の注意書きに。身体に力を入れたり振動をかけたり、目に埃が入る事(織物関係、外仕事&掃除、畑仕事)も出来ません。

掃除も整理も自制しているので何事も片付かずスッキリしません。ヨガも駄目で運動は散歩くらい。もう片方の目の白内障手術が5月末なので、6月まではジッと大人しくの日々になりそうです。

目を労わりながらの読書にも飽きたので、この日はお菓子を焼いて気分転換。

Lilien berg のクッキーの材料のハーモニーに刺激されて、手元にある材料でクッキーとスコーンの中間の様な焼き菓子を創作してみる事にしました。

タネはこんな感じ。材料はオーツ、カムット粉、薄力粉、アーモンド粉、ショートニング、バター、てんさい糖、卵、干し柿、干しスグリ、デーツ、柚子皮、オールスパイス、バニラ。

いただき物、試しに買った物、使い残りetc. 冷凍庫の中はそんなもので一杯! 1人暮らしになって、コロナ禍でお客様が無くなって、以前は買っても直ぐ無くなっていた材料が全然無くならない、それに気付きました。今あるもので一人なら2年くらい生きられるのでは?と思うくらいです。

焼き上がりました。

今までより早く焦げ目がついてビックリしてオーブンから出したのですが、よく考えると今までは目が霞んで白っぽく見えていて、焦げ目の色が見えていなかったのです。

早速かじってみると結果は失敗。干し柿と柚子の香りが他の材料と合っていなくて全然美味しくありません。甘さも足りなくてピンボケ、粉砂糖をまぶしてみたら少し胡麻化せました。

🍪 🍪 🍪

片目の視力が回復しただけですが、自分が今まで見えないに近い状態だったのをつくづく感じています。それなのによく糞掃衣を縫ったり、資料を読んだり、料理、掃除、外仕事、畑、車の運転、外出をしていた、と。

今の私の正直な感覚は「何事にももう頑張りたくない」です。楽して、楽しく、気ままに、肩の力を抜いて、深呼吸して、自分を宇宙に遊ばせて、ユッタリ自然体で生きたい。そんな感じです。