飛騨3~4日目はお友達と合流して車で巡ります。

お友達は昼前に着き次の日の夕方帰るのですが、とてもエネルギッシュな方達。彼らについて行ける様しっかり食べておかなくてはです。朝食は部屋備え付けの電子レンジで玄米ご飯パックをチンしてレストランへ。

先ず野菜とお豆腐のお味噌汁。蛋白質は飛騨特有のスを入れた豆腐”こも豆腐”の煮物、この日初登場の豆腐バーグ、卵焼き。そして蒸し野菜、煮物、お浸し、サラダ。最後にコーヒーとパンも少し。

これ以上は無理と言うまで遅い朝食を食べて、友達と合流。私達は昼食は抜きで先ず高山市郊外にある位山分水嶺公園へ向かいました。

古来より霊山として崇められてきた位山は標高1,529m、飛騨のほぼ中央にある分水嶺の山です。今回は登山は諦め、位山が一望できる分水嶺公園から参拝なのですが、この日は雨と霧で何も見えません。私達は東屋を見つけて雨宿りし、そこから位山に向かって参拝をしました。

私はこの山に向かうと遠い昔の響きを感じます。過去に2度登った事があるのですが、登山道は巨石と木の不思議な世界、頂上は平らで意味がありそうな大きな石が並んでいます。古代この地を治めた皇統一族が葬られたと言うこの山は、日本の古い古い歴史を秘めている気がします。

位山遠景、モンデウスス・スキー葉(白く見える所がスキー場)のサイトからお借りしました。

飛騨の古い言い伝えによると、大昔、日本列島が未だ形を成していなかった頃、淡山(乗鞍岳)が海の中から顔を出した。そしてそこに最初の人間が現れ栄えた。彼らは池に太陽や月の光を浮かべ、その光を見つめながら祈り、心を鎮めた。これを”日抱御霊鎮・ひだきのみたましずめ”と言い、この地が飛騨と呼ばれる由縁となったのだそうです。

長い年月が過ぎ飛騨が寒冷化し大雪が降るようになり、都が乗鞍の麓から雪の少ない宮村(現在の高山市)に移された。この時から飛騨を治める人に”皇統命・すめらみこと”の尊称が授けられ、位山の一位の木の板で辞令が下された。そして今もそれは続いていて、天皇の即位式の笏木は位山の一位の木で作られ献上されているのです。

飛騨の歴史を想いながら位山の参拝を済ませた私達は、分水嶺公園から遠くない飛騨一之宮水無神社に向かいました。

位山はここ飛騨一宮水無神社のご神体と言われ、頂上付近にある「天の岩戸」は、飛騨一宮水無神社の奥宮と言われています。

雨なので神社の境内には誰もいません。

私達は社務所で公式参拝を依頼し、宮司さんに案内され長い廊下を通って拝殿に。椅子に座って暫くすると儀式の服に着替えた宮司さんが現れ、私達は飛騨・日本・世界の平和を心から祈る事が出来ました。

ホッとして水無神社の鳥居をくぐって駐車場に向かう時、お友達の一人が指さしたのがこの狛犬。

何だか変わっています。そのお友達はスフインクスに似ていると言います。笑っているよう!

この時点で時間は17時前、普通なら今日のスケジュールはこれで終わりなのですが、明日の事を考えると今日のうちにもう1箇所参拝した方が良いとなり、私達はここから25キロ離れた高田神社に向かったのでした。

高田神社に着いたのは18時前、この2日前私は一人で参拝しているのですが、こうして再び皆さんとシッカリ参拝出来て本当に有難く感謝の気持ち一杯でした。参拝を済ませると辺りはもう暗く時計を見ると19時15分前。

この日の夕食を考えていた高山の「萬代角店」のラストオーダーが19時なのを思い出しました。大急ぎで電話でオーダーをしてから私達は猛スピードでお店に向かい、19時少し過ぎに到着。

ここの精進籠盛膳はベジタリアンにお薦めです。