遅くなってしまいましたが、先月お話した「甘い野菜のポタージュ」の作り方をステップbyステップでご紹介します。
赤ちゃんも大好き、私も疲れた時はこのポタージュで体調を整えていますし、横浜の家の冷蔵庫には常にこのスープが鍋ごと入っています。そしてMさんもこのスープが作れるのです☆
今回の写真は、昨年横浜の家で、Mさんに教えながら一緒に作った時のものです。
甘い野菜のポタージュ
<材料> 作りやすい分量・約10人分
玉ねぎ 400g
キャベツ 160g
南瓜 450g
大根 100g (オプション)
人参 350g
水 5カップ~
塩 小さじ1
焼きだし 2袋
<作り方>
① 野菜は玉ねぎ以外は皮をむかないで使います。それぞれ一口大に切り、玉ねぎ、南瓜、キャベツ、大根、人参の順で鍋に重ねて入れます。
② ヒタヒタより少い水を入れ、上に塩をふり、火にかけます。保温鍋の時は煮立ったら火を弱めて5分煮て、20分ほど保温。普通の鍋ならそのまま野菜が柔らかくなるまで煮ます。
③ 野菜が柔らかくなったら焼きだしを入れ、水を少し足してバーミックスでポタージュにします。
④ 鍋を再度火にかけ、消毒の意味で沸点まで煮て、蓋をして冷まします。
⑤ 鍋ごと冷蔵庫に入れておき、必要な分だけ小鍋に取り出し水を足し温め、味付けの仕上げをして使います。冷凍保存も可能です。
基本材料は玉ねぎ、キャベツ、南瓜、人参。それに私は大根を少し入れると味に深みが出る気がするので入れていますが、なしでもかまいません。
野菜の分量は大体の目安です。
このポタージュの野菜が甘くなるのは、鍋の中に野菜を陰陽を考えて順に入れ、鍋の中で陰陽の対流を起こさせて加熱するからです。なので切った野菜を種類別にしっかり鍋の中に重ねてゆくのがポイントです。
調理台の上に、使用する鍋と材料を準備し、鍋の底に入れる野菜から切って鍋に入れて行きます。
先ず玉ねぎを1.5cm角くらいに切って
鍋に入れます
次はキャベツ、これも1.5cm角くらいに切って・・・
玉ねぎの上入れます
手でしっかり押さえて、敷き詰めるように重ねます
次は南瓜、南瓜は切った一切れに皮がついているような薄切りにします。
キャベツの上に南瓜を重ねます。
次は人参ですが、私は大根があればここで入れています。
人参は小さな乱切りです
南瓜の上に(大根を入れた時はその上に)、人参を入れ完了です。
煮ている間に順に入れた野菜の層が崩れないように、鍋に入った野菜を手のひらで上からギューッと押します。それからそっと水を入れます。
水の量は野菜の下1.5~2cmくらいです。 加熱すると水は膨張するので吹きこぼれないような量です☆
最後、一番上に塩をふります。 塩は大変陽性なので下に向かう力が強く、鍋の中の陰陽の対流を促進します。
蓋をして鍋を火にかけます。
こんな風に菜箸を渡して蓋をしているのは、吹きこぼれないようにするためです☺
ピッタリ蓋をしていると泡が上がって来て吹きこぼれる、かといって蓋をしないとなかなか煮えない。こんな風に菜箸を渡して鍋蓋を斜めにすると吹きこぼれず上手に加熱できます。
私はいつも保温鍋でこのポタージュを作るので、沸騰してから5分煮て保温容器に入れ20~30分保温で完了です。普通の鍋の場合はこのまま弱火で野菜が柔らかくなるまで煮ます。
私はマクロビオティックを勉強をして、食材には陰陽があるのを初めて知りました。
この重ね煮も、鍋の中を小宇宙と考えて、より陰性な材料を鍋の下に置き、より陽性なものを上に重ねて、煮ている間に鍋の中で陰陽の循環が起きるようにするのです。 すると野菜がより甘くなったり早く煮えたりするのです☆ 陰陽順で地層のように入れた材料が煮ている間に崩れてしまわないように丁寧に鍋に入れ、注意深く加熱すると本当に甘く美味しくなるのが不思議です。
煮えた野菜をポタージュに仕上げる方法と、色々な食べ方は次回ご紹介します。