今年の御挨拶状を投函し終えて2週間、今度は鹿猪対策に追われてブログをアップ出来ないでいました。

昨年春敷地内の木を伐採して、隣地との境界にネットを二重に張り巡らしたのが六月。でも効果があったのはほんの数か月で、鹿や猪はネット潜って侵入を開始。ネットを地面に止める留め具を買って打ち付けたのですが、それも楽々はね上げて侵入。

生き残っていた山野草や灌木、手塩にかけた植物がたちまち食べられてしまいました。私は家の周りだけでも守りたいと残った植物にネットを被せました。

もう見てくれも何もありません。

入り口の張り紙

宅配便のドライバーは重い荷物を持って、障害物競走のようにネットを潜って、玄関まで荷物を運ばなければなりません。ここ1~2年、鹿は夜だけでなく昼間に群れをなして堂々とこのアスファルトの道を歩いている事も。ここは人間の住む場所なのにです。

門の前の駐車スペースの植木鉢にもネット

ネットは出入り口から敷地の奥まで延々と続きます。

かつては何十株の大きなノシランの茂みにあった小道も、今はご覧の通り・・・

すっかり荒れ地になってしまいました。

多種多様な植物の植物園のようだった玄関先も、今はネットを被せた植物が辛うじて生き残っているだけです。

紫陽花は毒があるので食べないと聞いていましたが、最近鹿は紫陽花まで食べ始めました。山を手入れする人が居なくなって山が荒れ、鹿や猪が人の住む場所に来たと言いますが、私はこれはもっと大きな自然の異変な気がするのです。

昨年ここ伊豆では蜂を殆ど見かけず虫も本当に少なかった。そして人が住む場所に鹿猪が押し寄せて来る。これは異常事態、自然が変なのです。

これは個人で行える獣被害対策の域を超えています。それで私は分譲地の自治会に手紙を書き、分譲地の管理事務所に窮状を訴え、市役所に問い合わせ、市会議員さんにも手紙を書きました。

市役所の産業課の鳥獣被害担当は、農地ならJAから柵設置の補助金あるが宅地には無い。ワナ設置には応じられるけれど(管理事務所の了解が必要)それ以外の対策への助成や予算はないとの事。個人から地域にまとまれば対策話し合いへの糸口になるかもしれないが、一つの分譲地にだけに援助という訳には行かず、肝心の予算が取れるかどうかも分からないとの話。

それで私は「ワナ」について考えてみたのですが、我が家の敷地は急勾配で道路と接しているのは門前だけで、「ワナ」を設置し捕まえた鹿猪を搬出出来る場所がありません。「ワナ」ひとつでも分譲地全体で考えなければならないのです。

管理事務所は分譲地全体の獣対策は現在無く、「ワナ」も新会社になってから設置した事はないとの話。私の窮状を上司に伝えると言って下さいましたが、その回答を待ってからの対策では手遅れです。どうするか? 今すぐ個人で柵設置しかありません。

電気柵が一番設置が簡単でしかも安価、でも急勾配の我敷地は、漏電を防ぐ柵足元の雑草除去のメンテナンスが危ういので駄目なのです。金属製のフェンスを張り巡らせるしかない、それも鹿が飛び越えられない高さ2メートルのフェンスを、家の周りに約150mも延々にです。

今見積をとっていますが、私は悲しく憂鬱な気持ちで一杯です。