Tempero Mineiro ポルトガル語で ミナス風調味料 ・・・ ブラジルのミナスジェライス州の味付けの元です。

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ほんの少し使うだけで、洋風の野菜料理やスープが香りや味がイキイキとする素晴らしい調味料で、切らした事のない私の料理の必需品です。なので昨年このブログをスタートして直ぐに作り方の写真を撮ったのですが、沢山使うイタリアンパセリの旬を過ぎていたので保留にしていました。昨日菜園へ行ってビックリ、イタリアンパセリのトウが立ち始めているではないですか。

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また時期遅れなレシピにならないように、急いでアップしたいと思います。

Tempero Mineiro ・ミナス風調味料
<材料>作りやすい分量
にんにく 30g
玉ネギ 180g
イタリアンパセリ 100g
ピーマン 60g
青小葱 1~2本
海塩 210g
<作り方>
・野菜類を全部フードプロセッサーにかけ、次に塩を加え更にプロセスする。
・冷凍庫で1年以上保存可能、凍ったまま味付けに用いる。

このTempero Mineiro は、ブラジルのお友達Helenaから頂いたこの本にありました。

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「竈の火」ミナス料理300年という本です。ミナスジェライス州は宝石や金の鉱山で栄えた海のない内陸の州で、水が美味しく農産物も豊かなので料理も素晴らしいのです。この本は古い荘園に伝わる料理帳を整理したものです。

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荘園時代の領主の食事風景、左に立っている女中さんはハエを追い払う道具を振っています。使用人の子供はご馳走のおすそ分けをもらって床の上で食べています。

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当時の食料品店「干し肉屋」とあります。ミナスジェライスは内陸なので肉が中心の食文化、冷蔵庫がない時代の肉の保存は、干すか、塩漬けにするか、燻すか、だったのだと思います。

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この本のオリジナルレシピです。ニンニク200g、玉ネギ1/2kg、青ネギ1束、ピーマン2個、塩2kg、パセリ1束、とあります。作る量も大量ですが、塩の割合が多いのは冷蔵庫のない時代の保存調味料だからでしょう。

このレシピの味と香りを生かして塩分をグッと控えたのが私のレシピです。ホッとスープ甘い野菜のスープ南瓜のスープ、どんなスープにも隠し味として使うとスープがイキイキと美味しくなります。洋風の豆料理野菜の蒸し焼き の味付けにもよく、味に深みがでます。青菜にこのTempero Mineiro を入れてさっと炒めると、青菜だけなのに立派に美味しい一皿に☆ ベジタリアンになってからは作っていないので忘れかけているのですが、肉にこのTempero Mineiroをまぶして30分ほど置いてから焼くと、ワンランク上のステーキや鶏のグリルになります。

次回は作り方を順を追ってご紹介したいと思います。