前回お話したキューバ風の豆と野菜の煮込みのレシピです。本来はベーコンやソーセージも入れて味と香りをだすのですが、ビーガンバージョンにしてみました。

Frijoles Colorados(豆と野菜の煮込みキューバ風・ビーガンバージョン)
<材料> 2~3人分
乾豆 250g
↑赤インゲン豆、うずら豆、ピントビーンズ等

玉ねぎ 中1個
ピーマン 3個
ニンニク 1片

南瓜
人参
さつま芋
里芋
じゃが芋
↑好みの2種を合わせて500gくらい

オリーブオイル 大さじ1
クミン      小さじ1/2
オレガノ   小さじ1/2
パプリカ 小さじ1/2
トマトダイス缶 1/3缶
水    カップ2
月桂樹の葉 1枚
好みのブイヨン 適量
塩 またはTempero Mineiro

<作り方>
乾豆は洗い、たっぷりの水に8時間浸水する。水を新しくして火にかけ8分通りの固さまで煮ておく。

②ピーマンと玉ねぎは1センチ角、好みの野菜2種は(今回は南瓜と人参)1口大、ニンニクはみじん、に切る。

③鍋に玉ねぎ・ニンニク・オイルを入れて中火にかけ香りがよくなるまで炒め、人参を入れて軽く炒め、次にカボチャを入れ炒める。

④クミン・オレガノ・パプリカを加えて全体を混ぜ、トマト缶・水を加え火を強火にし、一煮立ちしたら豆の鍋にあける。

⑤野菜と豆を軽く混ぜて火にかけ、野菜が柔らかくなるまで煮込む。最後に塩かTempero Mineiroで味を整え、スパイス類が足りなければ好みの量足す。

乾豆は赤インゲン・うずら豆・ピントビーンズがこの料理に合うのですが、今回は私の大好きなカリオカ豆を使いました。

インゲン豆ほど澱粉が多くなく煮るとトロッとするブラジルの美味しい小粒の豆です。日本の虎豆に少し似ているかもしれません。

乾豆は洗い、たっぷりの水に8時間浸水します。

浸けておいた水を捨て、新しい水を豆の上3~4センチ加えて・・・

火にかけ、8分通りの固さまで煮ておきます。

使う野菜とスパイスは・・・

味出しとして使うのが、玉ねぎ・ピーマン(冷凍保存してあるのを使用)・ニンニク、

煮込んで食べるのが、今回は南瓜と人参です。キューバは温暖なので、さつま芋や里芋を使ったりもします。日本の小豆南瓜もそうですが、豆と南瓜や甘い根菜類は相性が良いのだと思います。

中南米の豆の煮こみ料理は、ベーコン・骨付きハム・塩漬けの豚などを一緒に煮込んで旨味を出すので、ベジバージョンの場合は好みのブイヨンを加えます。

今回は焼きだしとヴェゲタナチュール(ヨドバシやアマゾンでも販売)を使いました。

トマトはいつもトマトダイス缶を使うのですが、今回は業務スーパーで買ったマッシュしたトマトのパックを使いました。

箱に日本語で”トマトジュース”とありますが、ジュースではなくマッシュして煮詰めた”トマトピュレー”に近いものです。

鍋に玉ねぎ・ニンニク・オイルを入れて中火にかけ香りがよくなるまで炒め

一口大に切った人参を加えて軽く炒め

大きめの一口大に切った南瓜を加えて更に炒めます。

野菜を炒めてから煮ることで、コクと旨味が増し、ベジバージョンでもリッチになります。

クミン・オレガノ・パプリカを加えて全体を混ぜ、トマトマッシュ大さじ4を加えます。

好みのブイヨンと水を加え、火を強火にして・・・

煮立ったら、なべ底を洗うようにかき混ぜてから火を止め・・・

8分通り煮た豆の鍋に、野菜とスープを全部あけます。

なべ底から軽く混ぜ、月桂樹の葉を入れて火にかけ

野菜が柔らかくなるまでさらに煮込みます。

最後に塩かTempero Mineiroで味を整え、スパイス類が足りなければ足して好みの香りに調整します。ご飯を添え、パセリかコリアンダーの葉を散らして頂きます。

豆が少し崩れかけているけれどスープはサラッとしているのも美味しいし、豆が1/3ほど煮崩れてドロッとしているのもなかなかです。翌日の方が味が馴染んで美味しいと言う人もいます。

スモーキーな香りがプラスされるとより本物らしいので、私はSmoked Paprikaの粉末や、Hrissa Berbere(いぶした唐辛子で作ったハリッサを最後に少し入れて、その雰囲気をだしています。

豆・野菜・スパイスのハーモニーが軽快な、明るく元気の出る一皿料理です。