お盆に入りました。 そして暑い日が続いています。 外に出かけても人でグッタリ、家仕事も外仕事も汗だくで、食事の用意をするのにも息が切れてきます。 こんな状態のなので、我が家の夕食はこのところ、一汁一菜を通り越して、一汁が多くなっています。

最近一番よく作るのが タイカレー。 タイ料理では、カレーもスープの仲間だそうで、両方ともご飯と一緒に食べるものとのこと。 カレーとご飯は納得ですが、トムヤムクンもご飯と一緒にいただくものなのですね。 ご飯に、カレーやスープ。 この一汁、このミニマムの食事、なんだかいいな~と思ってしまいます。

タイカレーは説明が長くなりそうなので、今日はこれ以上簡単はない、火を使わない汁、冷汁をご紹介します。 この汁とご飯だけでも、スッキリ美味しい一食になる、お助けの汁です。

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写真は2年前の夏に開いた 「基本の基本」 というマクロビオティックの料理教室のテーブルです。 当時はリクエストに応じてマクロビオティックをお教えしていました。 この時は暑くて何も作りたくないという方向きに、最低の努力で、元気に夏を通過できるメニュー。 冷汁、小豆南瓜、野菜の一塩、保温鍋で作る陰陽を調えるスープ、保温鍋で炊く玄米ご飯でした。

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お豆腐、一塩胡瓜、青シソ、白胡麻 がたっぷり入った冷たいお味噌汁、冷汁。

冷汁は宮崎県の郷土料理。 農家の忙しい時の火なし料理で、麦ごはんにかけて食べるのだそうです。 本来はすり鉢で胡麻と味噌をよくすって、そのすり鉢を火にかざして味噌に焼き目をつけ、そこへダシを入れてのばすのですが、それを超簡略化したのが私の作り方です。

冷汁
<材料> 4人分
胡瓜        1本
味噌        50グラム
焼きだし      1袋
水          2カップ (よく冷やしたもの)
→ 水+氷 でもよい
豆腐        小1丁
青シソ       5~6枚
炒り・すり胡麻(白)   大さじ2~3
<作り方>
① 胡瓜は小口に切り、塩(分量外、胡瓜の重さの1.5%)をして暫く置き絞る。
→ 8月3日紹介の一塩胡瓜があればそれを使う。
② 食卓に出せる大きいボールに、味噌、焼きだしを入れ、水を少しずつ加えて溶き、そこへ胡麻、胡瓜、ちぎった青シソを入れ、最後に豆腐を崩しながら加える。
③ 食卓で各自お椀にとりわけながら頂く。

ここで使った焼きだしは、私のお気に入りのダシの素です。

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マクロビオティックを習いたての頃は、昆布と干し椎茸と水を入れたポットが冷蔵庫にいつもあって、それを使っていたのですが、ダシに使った昆布がどうしても溜まってしまうのが難点でした。 昆布と椎茸ベースのダシの素はないかと探して見つけたのがこれです。

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この焼きだしは、しっかりした旨味があって、毎日のお味噌汁や和風のダシには勿論、洋風のダシのベースにも使えて本当に便利です。

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1袋(5g)入りになっています。 1袋使わなかった時は、切り口を折ってテープで止めて冷蔵庫か冷凍庫に入れておきます。 (そのままだと湿気を吸って固まってしまいます)

今はお澄ましやお正月料理には上等の昆布や椎茸でダシをとり、後はこの焼きだしを使っています。 これを使い始めて台所が本当に楽になりました。 ネットショップで1ケース12箱入りを買っているのですが、1年くらいでなくなります。

食べることは毎日の事です。 便利な材料を使い、手抜きもして、料理が苦にならないようにしながら、安心で美味しい食事を、と、思うのです。