月曜日、大磯に住む古いお友達Tさんと平塚のケーキ屋さん「葦」で会い、暑さも忘れて3時間もお喋りをしました。

Tさんは世界的なテキスタイル・アーティストでしたが、権力や肩書で動くアートの世界にうんざりして、織機も糸もすべて後輩に譲って、テキスタイルの仕事を止めてしまいました。そして今は一人心清らかに質素に暮らしています。毅然と生きるTさんは私の尊敬する人、彼女と話していると自分が整理されリセット出来るのです。

本当はその日は、Mさんへの作り置きのオカズを作って、クール宅急便で送る予定だったのですが、その元気が出ず・・・ どうしているかな?と、Tさんへ電話したら、その日に会いましょうととなったのでした。平塚から横浜は電車で30分なので、帰りに横浜へ行き、作り置きのオカズの料理をして翌日伊東へ帰る事に決めました。

横浜に泊まった翌朝、庭に面している台所の戸を開けると、何かいやな感じがしました。ふと右手のトマトを見ると葉も茎も茶色くなり、実は割れたり腐ったりして悪臭を放っています。急いで水をやり始めたのですが、死にかかっているトマトを苦しがらせる気がして、謝りながら刈込ばさみで3本とも全部切り倒しました。

切り倒した後の、トマトが植わっていた畑・・・あの可愛らしい実をつけていたシンディースイートなのに、あっけなく終わってしまいました。この場所は軒下で雨があたらないのでトマトが育てやすいと思ったのですが、水やりの心配りが至らなかったのです。

トマトの残骸を片付けてから胡瓜の棚を見ると・・・外回りのフェンスまでそのツルを伸ばしていたはずなのに、ツルは畑の土の上に重なり蒸れてウドン粉病が発生しています。

↑ 重なったツルを外に伸ばし風通しを良くし、駄目になった葉を切って集めて捨て、大事に至る前に何とかなった胡瓜の棚。

胡瓜の棚を整理していたら、こんなに胡瓜が出てきました。

大きいのは1本600グラムありました。

胡瓜は一晩で大きくなるから毎日見るようにMさんに伝えてあるのですが・・・ 「見ている」とMさん・・・でも「見てない!」

「一つの棚に胡瓜とゴーヤとインゲンが混じっいるので分かりずらい、枯れた葉は言われたから落としている、風通し良くするためと言ってくれなければ分からない、Emikoが決めた畑なので主体的に取り組めない。」 Mさんの言い分。

「ちゃんと見れば、そこに何が起こっているのか、だから何をすればよいのか分かる。人に言われたから本に書いてあったからではなくて、自分で見て、自分で考えて、自分の判断で主体的に動く、それが結果に顕れ、だから楽しいし学べる。根底にあるのは対象への愛と感謝。」 私の言い分。

採れた胡瓜を丁寧に洗い、良さそうなもの2~3本はご近所さん用にとって置いて、それ以外は全部一塩にして保存する事にしました。

ゴーヤは熟しすぎて割れて真っ赤な種が出たのもありましたが、

食べ頃なのが3本採れました☆

翌日はゴミの収集日なので、取り分けた胡瓜とこのゴーヤを、ご近所さん用に外へ置くのをMさんに頼んで、私は伊東へ帰りました。

翌朝胡瓜とゴーヤはあっという間になくなった事、Mさんは毎日胡瓜の一塩を食べているとの連絡がありました。