前回「小豆入り玄米ご飯の炊き方 その1」の続きです。

このように8時間浸水し十分に吸水した玄米を、今はドイツのシラルガンの圧力鍋・Sicomatic-T 4,5リットル に直接入れて炊いています。

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この圧力鍋は強磁性の本体に強化ガラスセラミックコーティングしてあり、土鍋のようなまろやかな味に炊きあがります。 それでこの圧力鍋で圧力を調整して、土鍋のようなふっくらさと、圧力鍋のもっちりさもある、そんな玄米ご飯を炊けないかと考えました。

実験を繰り返しました。
そして遂に、ふっくらしているけどパサパサでなく、もっちりしているけどお米が縮まっていない、そんな玄米ご飯が炊けるようになりました。

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8時間浸水させて、洗った小豆入り玄米の水を切って圧力鍋に入れます

 小豆入り玄米ご飯(圧力鍋)
<材料 >
玄米     4カップと1/4カップ
小豆     3/4カップ
炊飯用水  玄米と豆を合わせた量(1000cc)の1,2 ~ 1,3 倍
→1200 ~ 1300 cc
塩       小さじ1/2

前回ご紹介したように、玄米と小豆の浸水前と浸水後の重さを計り、玄米と豆が吸水した水分を、上記の炊飯用水の分量から引いて圧力鍋に入れます。 今回は(330グラム(330cc)吸水したので、炊飯用水量からそれを引いて鍋に入れます。

 注意: 炊飯用水が玄米と豆を合わせた量の1,2 ~ 1,3 倍 というのは、玄米によって含有水分が違うのと、炊きあがった玄米の水分の好みがあるからです。 一度炊いてみてから調整するとよいと思います。

今使っているお米は、水が1,25倍くらいが調度よいので、
1250 cc -330 cc = 920cc
の水を鍋に入れました。

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炊飯用水の分量から、玄米が吸水した水を引いた水量を圧力鍋に入れます

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塩を加えます

150527Web2圧力鍋の蓋をして、圧力の強い方(レベル2)に合わせ、中火にかけます
10分くらいして沸騰し圧力が徐々に高くなり、レベル2の圧力になったら

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グレーの突起の下の黄色い部分が3ミリほど見えるようになるのが
このシラルガンの圧力鍋・Sicomatic-T 4,5リットル(旧型です)の
レベル2の圧力になったの印です

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レベル2の状態が近くなったら
ガスマットを強火にかけて温めておきます

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圧力鍋をどかして、そこへ熱したガスマットを置きます
ガスマットはガスの火をやわらげて、玄米が焦げるのを防ぎます

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圧力鍋をガスマットの上に置き、30秒くらい強火にした後、弱火にします
このまま25分間炊いて火を消します

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圧力がレベル2になって弱火にして、7~8分過ぎると、
圧力が下がり突起がこのような状態になります

これはレベル1くらいの圧力の印なのですが、ここで圧力が下げるのが、土鍋炊きに近いふっくらとした玄米ご飯に炊き上げるコツです。  25分過ぎたら火を消し、圧力が落ちて突起が沈み、ご飯が蒸れるまで12~3分間、そのまま置きます。

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火を消してから12~3分置いて、蓋をあけるとこんな感じです

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玄米も小豆もつぶれないでふっくらしています

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しゃもじで大きくすくって下の部分を上に持ってくる天地返しをします

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キッチンペーパーを鍋にかぶせ

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蓋をして5分位置き、それからご飯をサックリほぐします

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こんな感じで、ご飯をほぐしても小豆がつぶれず、玄米も一粒一粒がくっついたり固まったりしません

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小豆も崩れず、玄米も粒が立った、ふっくらとした小豆入り玄米ご飯が炊きあがりました

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残ったご飯は温かいうちにジップロックケースに入れます

冷蔵庫で1週間は保存できますので冷凍はしません。 この玄米ご飯のジップロックケースが冷蔵庫にあると、毎日の食事が本当に安心で楽になります。 Mさんは、毎朝、このジップロックケースに入った玄米ご飯を自分で取り出して、電子レンジで軽く温め、大好きなワカメのふりかけをかけて朝ごはんにしています。 ケースにいれたまま、上にごま塩やふりかけをかけたものは、我が家の一番簡単なお弁当でもあります。 豆が入っているのでおかずがなくても満足感があります。

次回は、子供も殿方も大好きな 「ヒヨコ豆入り玄米ご飯」 をご紹介したいと思います。