先週の札幌滞在中に、思い立って小樽へ足を延ばしました。起伏のある小樽の街、家々が寒さから身を守るように寄り添って建っているのが印象的でした。その日はどんよりした曇りで気温は6度、自分が寒さに震えていたのでそう見えたのかもしれません。

お友達が玄米ご飯が食べられるお店を探しておいてくれたので、そこでお昼にする事にしました。人通りの少ない街を抜けた、古い住宅街にそのお店 「菜はな」 はありました。外から垣根越しに見える和風の庭の木々は紅葉の真っ盛り、少し傾いている古い大きな石灯籠。外から見える玄関や家の外回りはそんなに古そうでないのが、何となくミスマッチです。

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ひっそりとしていて、やっているのか、やっていないのか、外からは分りません。思い切って戸を開けると、中にもう一つ戸があって2重になっています。その戸を引いてビックリ。中は古風な日本家屋で人が一杯です。手前の畳の部屋には椅子席もあり、その奥はお座敷が二間続きになっていて、奥に庭が見えます。家屋連れが楽しそうにお茶や食事をしています。

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お座敷の片隅に子供のおもちゃや子供用の低い椅子が並んでいました。

写真入りの分りやすいメニューがテーブルに置いてあります。玄米ご飯は、旭川産の「ななつぼし」というお米で、圧力鍋で2時間炊いたものとのこと。

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玄米ご飯のメニューは4種類。 卵焼きのついた菜はなランチ、おたるスーパー・ヘルシー・フードの菜食ランチ、十勝平野の牛トロのトロロ丼、札幌黄玉葱と牛筋の菜はなカレー。

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余市町で平飼いされた鶏の卵のオムライスもあります。鶏の資料は地元の天然ものです。滝川産の合鴨のスープカレー、生パスタまであります。

お子様メニューがとても充実しています。

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大人のお料理とは別に、お子様用に特別に作られているようです。お友達と「お子様メニューも食べてみたい☆」と、顔を見合わせてしまいました。

私は勿論 菜食ランチ を注文。 すると今日はもう終わってしまったとのお返事。がっかりして他に食べられそうなものがないかメニューを見なおしていると、配膳の方がキッチンへ相談に行って下さいました。菜食ランチの手作り納豆が終わってしまっただけなので、それを他のものに、例えば「梅干」でよければ作れますとの事。勿論それでOK。お友達はオムカレーを注文。しばらくしてお料理が運ばれて来ました。

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お友達はオムカレーを注文したのですが、菜はなカレーがやって来ました。でも美味しそうなのでお友達は満足、オムカレーは次回のお楽しみにするそうです。
・・・ 揚げた野菜の下の白いものは、お豆腐にお米の粉をまぶして揚げたものでした。

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私の注文した おたるスーパー・ヘルシー・フードの菜食ランチ
小豆入り玄米ご飯、手作り豆腐(雪のような細かい塩を振っていただきます)、自家製昆布の佃煮、揚げ野菜の葛かけ、サラダ(揚げた人参や黒豆入り、玉ねぎドレッシングが別添えで)、香の物、すまし汁、そして大きな梅干。

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圧力鍋で2時間炊いた旭川産の「ななつぼし」の玄米、お米の粒が潰れておらず、ふっくらモチモチです。

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お友達のカレーにも使われている揚げ野菜ですが、葛あんかけにすると表情が全然変わってしまいます。

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古風な器に盛られた香の物

私達が食べている間に、子供連れの家族が次々やって来ました。皆さん慣れているようで、お客さんが子供用の椅子(お座りのテーブルに合わせた低いもの)を席にセットしたりしています。子供たちは真っ先にオモチャ置き場へ。 色々試して好きなオモチャを選んで席で遊び始めます。

畳の古いお座敷に色々なテーブルと椅子に座布団、古い家具、ピアノ、オモチャ、色々な飾り物、小さな展示をするコーナー、台所から流れてくるお料理のにおい、、、 何となく雑然としているのですが、お料理はしっかり本物で、メニューも子供から大人まで、男性にも魅力があるものです。地元の産物を美味しく食べて頂こうという情熱と、そして何より明日を創る子供たちへの愛と配慮がお店の中に漂っているのです。楽しそうに食事する子連れの家族に囲まれて、私達までポカポカ幸せになれたお昼ご飯でした。

菜はな
住所 小樽市最上1-3-13
営業時間 11:00-16:00(ラストオーダー15:30)
定休日 日曜日
tel 0134-24-1713
mail  info@cafenahana.com