Mさんが他界して半年以上が過ぎ、織物の仕事の再出発に向け、心身を整える日々が続いてます。

仕事場のテーブルは今こんな状態。倉庫から過去に織ったもので衣類に仕立てられそうなのを出して、あれこれ考えています。

世情に疎い私はMさんの他界後、経済的・事務的な事で窮地に陥ってしまいました。そんな私を心配して力を貸して下さった方々があり、そのお陰で私は窮地を乗り越えられ、今こうして再出発の時を迎える事が出来たのです。

その方々に心からのお礼をしたい、何がいいかしら? 色々考え・・・ 私の織った布を何か着る物に仕立てて差し上げられたらと思いました。

私は長らく織物の研究に専念で作品の販売は行っていないのですが、服を作っていた時期もあり、試作品が倉庫に仕舞ってあるのを思い出しました。それで今回の服作りの参考にしようと出してみると、藍から出たアクのような茶色が表面に浮いて汚れていました。

私が使う糸は本藍染した綿と麻が殆どなのですが、藍草に含まれる茶色分が年月と共に糸から浮いて来るのです。そこで大洗濯が始まりました。

バスタブにお湯をはって粉石けんを溶き、そこへ藍染の服を入れて1時間もすると・・・

このようにお湯が茶色になって来ます。濃い藍に染めたもの程出て来る茶色も濃くなります。

淡い藍色のものは出て来る茶色も少ないので、他の服とは別にしました。

せっけん液に4時間ほどに浸したら・・・

裸足になってバスタブに入り、足で押し洗いします。

このように水が茶色と藍に混じった濁った色になります。石鹼液を捨て・・・

水でゆすぐと、目も覚めるような藍色が蘇ります。

何度か水を替えてゆすぎ、

脱水し、干し、

アイロンをかけると・・・

このように綺麗になりました。

藍は本当に美しいな~と、改めて思ってしまいます。

年月を経ても変色せず、使い洗う程美しくなる。

これは30年以上前の作品ですが、今回はどのような服にしようか・・・

楽しみです。