Mさんが他界して6か月以上、他界後の事務的なこともほぼ終了。今ようやく気付いたのは「私が家族のことを考えなくてよいのは、これが初めて」でした。

小さい頃は、病気があった弟のために自分のわがままは我慢。小学生の頃から母が病気がちになり、小学4年生で家族の食事を作っていました。思春期は母に代わって何でも出来るように努力し・・・ 大学卒業から結婚するまでは両親、伯母、祖母の介護。そしてここ10年近くは、Mさんの支援と介護・・・

全てが終って一人になって、何だか呆然としてしまいました。元気を出して再出発と思っても、なかなか切り替わりません。

そこで先日は朝から晩まで、気になっていたステンレス製品を磨きました。

ステンレスは磨かなくても大丈夫と思われがちですが、私が愛用している18.10ステンレス製品は、磨くと黒ずみが取れ明るくピカピカになります。

なのにここ10年以上毎日の暮らしが落ち着かなくて、手入れをする心の余裕がなく、気付いたら黒ずんで半分死にかけたようになっていました。

そこで台所の物入れからステンレス磨きの「Clean King]を見つけ出し、それを湿らせた布につけて磨きました。布が真っ黒になります、そしてステンレスは明るさを取り戻して輝くように!

デンマークのStelton社製のステンレスのティーセット

このCilinda-Lineの製品は、デンマークデザインの父とも言われる、アルネ・ヤコブセンのデザイン。こうして磨き上げて、改めて眺めると、その美しさに感動してしまいます。

素材を生かした、用を満たした、無駄のない洗練されたデザイン・・・ 眺めているだけで心が澄み切って来ます。私もこんなデザインがしたい、と、思うようになります。永遠に新しデザインです。

一番奥はワインクーラー兼アイスバケツ、これでどれだけのワインを冷やしお客様をしたことか・・・ その手前はカクテル用の容器、我が家はお屠蘇をこれで作って保存し、頂く時に塗りの屠蘇器に移してサービスしていました。手前は灰皿で大小4個もあります。昔は煙草を吸うお客様が沢山いらっしゃいました。

愛用のアメリカAllcladのステンレス鍋まで磨いたので一日仕事でしたが、何だか自分のくすみも落としたような気分で、爽やかになりました。

少しずつ一歩一歩、自分の輝きを取り戻せるように、製作する自分に向かって歩んで行きたいと思います。