借りて10年以上になる貸農園の2区画、それが先日終焉となりました。

原因は周囲の除草剤散布です。

今年7月31日の畑
さつま芋はツルを伸ばし始め、ツルムラサキは支柱を登り始めていました。

9月21日の畑、ツルムラサキが萎びて枯れだし色が赤くなりました。

今年は暑さが続き、9月でも真夏のようで、ツルムラサキの成長に適していたのにです。

私はどうして今年はこんなに早く終わってしまったのかと首をかしげながら、支柱を片付けました。

そしてもう一つ首をかしげていた事があったのに気付きました。それは今年の青紫蘇です。

私は畑から青紫蘇を茎ごと採ってそれを水に生けて必要な時に葉を摘んで利用しているのですが、今までは1週間近く美味しく食べれたのに、今年は直ぐに駄目になってしまうのです。直ぐ葉が茶色くなったり腐ってしまい、2日ほどしか持たないのです。そして食べるとカサカサでまるで布を食べているようで味もそっけもない。

ようやくその原因が、貸農園の通路と借り手のない区画の雑草に散布された除草剤なのに気付きました。

実は除草剤が散布されたのは、これで2回目なのです。昨年2023年10月1日の同じ畑↑、両隣の畑は除草剤が散布されて茶色く枯れています。

昨年除草剤散布に気付いた私は、自分の畑を除草剤から守ろうと、畑の周囲に大量のEM菌をすき込みました。そしてそれが成功したかのようで、目立った被害がなかったのです。

昨年2023年10月1日のツルムラサキ、実をつけ始めていましたが、葉はご覧の通りみずみずしく美味しそうでした。

それで今年除草剤散布に気付いた時、昨年以上の量のEM菌を、通路にも隣の畑にもまいて「これで安心」と思っていました。でもそれは甘い見通しでした。

今年、2024年9月21日のツルムラサキ、萎びて枯れてしまっています。

ベジタリアンの私は、無農薬有機農業の安心で美味しい野菜が食べたくて貸農園を借りました。大量の堆肥や土を運んでこの10年間土作りをして来ました。それが2回の除草剤散布で終焉となってしまったのです。

2年目から花が咲くようになったエキナセア

3年目の今年は丈が1メートル近くなり、花も沢山咲いたのに・・・

10年かけて大きくしたルバーブ

根を移植して、別の場所で育てられないかと考え、無農薬有機農業に詳しい友人に相談しました。

除草剤は最初に葉がそして次にそれが根に廻るから移植は止めた方がよいとの答えでした。

残念で悲しく涙もでません。

人は安全で美味しい野菜を作りたくて家庭菜園をし、貸農園を借りるのだと思います。傾斜地には散布しないが鉄則の除草剤を、どうしてこの斜面地の貸農園に散布したのか・・・

管理事務所には経緯と除草剤散布中止願いの文書を添え、返却を伝えて参りました。

必要な野菜や薬草を育てるために、家の建つこの北斜面の急勾配の崖に、創意工夫して小さな畑を作りたいと思います。

気の遠くなるような大仕事です。