新年明けましておめでとうごいざいます
皆様はお正月をどのようにお過ごしでしょうか? 私は一人静かなお正月、こんなお正月は多分人生始まって初めてだと思います。昨年は本当に大変な年でした。倒れないで大晦日を迎えられたのは訪問の都度「無理しては駄目ですよ!休んで下さい」と注意して下さったヘルパーさんのお陰です。
元旦のお台所
今から「仙台風お雑煮」を作らんとしているところです。ベジバージョンなので焼きハゼは無しです。
観光客や別荘の方で伊豆が混雑する前に、お店の空いている時間に野菜や食材は買って置いたので、後は切るだけ。
大根、人参、牛蒡、高野豆腐の代わりの油揚げ、セリの代わりに三つ葉。以前はお正月前に包丁を研いで、その包丁で野菜を入念に千切りにしていたのですが、今回は全部千切り器、大根と牛蒡はやや太めの人参は細目のを使いました。
本来は大根と人参は千切りにして一度凍らせて使うのだそうですが、それは冷蔵庫の無い時代の知恵だったのかもしれません。牛蒡はアク抜きせず、マクロビオティックで使う水を差しながら炒める”ウオーターソテー!でさっと火を通しておきます。
出汁も精進で利尻昆布と椎茸でとり、塩、醤油少々、日本酒で味を整えます。
別鍋に出汁をとった後の昆布と水を入れ、沸騰したら5分ほど煮てから塩少々を加え、これで具を湯引きします。ぬるま湯につけてから拭いたお椀に先ず湯通しした野菜を敷き、その上に焼餅をのせ、三つ葉と柚子をおいて、熱々の澄まし汁を注ぎます。
香ばしい焼餅の香り、三つ葉と柚子の香り、、、
お正月の香りです。
この「仙台風お雑煮」を教えて下さったのは、ご近所のグルメ老夫妻です。そのご主人様は岩手の旧家の方なのですが、その昔ご先祖が伊達家でこのお雑煮をご馳走になりその美味しさに感動、その後お雑煮はこの伊達風になったとの事。
野菜が千切りなので食べやすく、お澄ましに野菜の香りが染み出て、本当に美味しいお雑煮です。
このお正月はお節料理を作りませんでした。精進お節の取り寄せも考えたのですがビーガンで一人暮らしの少食なので、食べられそうなのが見つからず・・・ 一人静かに食べたいものをその都度少し作ってお正月を過ごしてみようと決めたのです。
今日は亡き母が作っていた「関東風お雑煮」にしてみようと思います。