昨年私が病気と骨折で横浜へ行かれなくなってMさんの遠隔介護が始まりました。その後私は片足固定の状態で台所に立ちMさんへ送る料理を作っていて、シンクに胸をぶつけて肋骨を骨折。自分の食事の用意もやっとの状態になり、Mさんへの料理のクール便は中止となりました。

こんな事情でMさんの食事は、毎日玄関先まで届けてくれる配食になったのですが、次第に飽きて、食べていない配食が冷蔵庫や冷凍庫に溜まるように。そしてMさんのアレルギーが再発したので配食は中止になりました。

その後、添加物の少ないだろう冷凍弁当とヘルパーさんの料理に切り替えたのですが、冷凍弁当も「美味しくない」と段々食べなくなりました。今年になって浜松にある無添加のお惣菜屋さんの料理(無菌調理で1か月冷蔵保存可能)を発見し、それからは「美味しい・飽きない」で現在も利用中。ヘルパーさんには野菜料理中心に作って頂いています。

冷蔵庫の中にある、お総菜屋さんのお料理のパックとヘルパーさんの作った野菜料理をMさんが選んで、自分で食べたいものを毎食食べるという方式です。

冷蔵庫の中には、お総菜屋さんのパックした料理やヘルパーさんが作った料理(内容と日付を書いてあります)が、こんな風に置いてあります。

最初は、食べるものを自分で選んで朝昼晩食べていたMさんですが、そのうち冷蔵庫の手前に置いてあるものだけ食べたり、奥にあるものや見慣れない料理には手を付けなくなって来ました。何をどう食べれば良いのか分からないようで、私に電話で聞いてきます。私は「これにはこれ」と説明したり、絵や文にして送ったり・・・ でもそれも直ぐ忘れてしまい、送った絵や文は紛失してしまう・・・

6月に横浜へ行った時、Mさんのもの忘れを私は目の当たりにし、この状況下でどうしたらバランスの良い食事を食べられるか? 一晩考えました。 そして思いついたのが「食事のパターン」を決める事でした。

この食事パターンは、主菜は市販品、ヘルパーさんに作って頂く副菜の野菜料理は簡単なもの数種類だけです。市販の蛋白質料理とヘルパーさんの作ったシンプルな野菜料理数種類を組み合わせて、Mさんの体調を整え、飽きなくて変化もある、バランスの良い食事パターンを目指したつもりです。

ヘルパーさんに作って頂く野菜料理は6種類だけ、これで買い物や調理の負担が減るし、ヘルパーさんにも基本が決まっている方が楽と思ったのです。一晩考えた翌朝大急ぎでそれを紙に書いて、Mさんやヘルパーさんに見えるよう食卓の側に貼って、私は伊豆へ帰りました。

先月まで、上記のパターンで何とか回っていたのですが、10月になってMさんは「食事のパターン」が書いてあっても、それを冷蔵庫から選んで出して並べる事が出来なくなってきました。それで今はヘルパーさんに何食分か盛り付けて冷蔵庫に入れて頂います。

10月にMさんの薬が代わって納豆が食べられなくなったのと、寒くなって身体を冷やす胡瓜やポテトサラダ(好物)は避けたい季節になったので、食事のパターンを少し変えてプリントし、入れ替えました。

朝食は・・・

納豆が消えて、好みの和惣菜に

昼食は・・・

胡瓜の一塩の代わりに大根の一塩。納豆の代わりに豆類は保存のきく豆のサラダ。

夕食は・・・

こんな風です。

Mさんの状態が変わるので、介護も変化して行きます。

どうしたらMさんの介護が上手く廻るように出来るか? ケアマネさんに相談したり、色々考えて、あれこれ対策を練っています。知恵と工夫で介護も創造的に明るく切り抜けて行きたい、そう思うのです。