縦糸が細い絹糸の織物に取り掛かってから3週間以上・・・ 悪戦苦闘しています。骨折した方の足でペダルは踏み込めるようになったのですが、足以外の全身が鈍くなっているのと、頭も錆び付いていて、それが織りにストレートに反映して酷い織物、見るのも嫌、織り続ける気がしなくなってしまいました。

こういう時は気分転換に何処かへ出かけてお茶でも飲みたいのですが、コロナでそんな訳にも行かない・・・

何がしたいのか分からなくて仕事場に続く倉庫に行くと、10年以上放りっぱなしの「フィンランド・モヘア・ショール・作りかけ」と書いた段ボールが目に留まりました。その箱から出したのがこれです。

織って、機から外して、切っただけの、ショールが2枚

寒い寒いフォンランドの冬、ヘルシンキで買った糸で織ったショールです。フィンランドのお友達が「暖かい」と保証付きの極上のモヘヤ糸です。

房を結んでいない部分があります。これを織った頃、とても忙しかった記憶があるので、やりかけのまま箱に入れて倉庫に仕舞ったのだと思います。

大好きな窓辺のテーブルに向かって私は房結びを始めました。フワフワのモヘヤの糸、絹糸の何十倍も太くて荒いので指先の作業がとても楽、房を結んで行く内に指先から自分が癒されて行きました。

結べました!

10年以上放っておいたショールの完成!

霧を吹いてからスティームアイロンをそっとかけ・・・

物干しにかけて扇風機で風を通すと、眠っていたモヘヤ糸がふっくらして生き返ってきました。

私も生き返って来ました。