昨日ご紹介した集合意識ハトホルからのメッセージ「ハトホルの書」、この表紙のハトホル神の像を、実は昔、私は実際に見ていたのです。

私達はMさんの仕事の関係で、1984~86年にエジプトのカイロに住んでいました。未だ治安が良かった時代なのでエジプト各地を随分歩いたのですが、この表紙の写真を見てどこかで見たような気がしたので、書斎に積んである昔のアルバムをめくってみたのです。ああ、やっぱり、ハトホル神殿の写真がありました。

ハトホル神殿はルクソールに近いデンデラ神殿複合体の中にあります。複合体は約4万平方メートルもあり、泥レンガの周壁や崩れた建物が拡がる中に、突如石造りの神殿があったりします。紀元前2300年からローマ時代までの建造物が混じっていいるので、ガイドに案内してもらわなければ迷ってしまうような場所でした。

このページがハトホル神殿・・・

神殿の列柱の上部に、ハトホル神の像があります。

Mさんが見上げています。

ハトホル神の顔が壊れているのは、後代に理由があって壊されたからだと思います。

こんな巨石の柱を、当時どうやって立てたのでしょう?

ハトホルの書には、「わたしたちの彫像は、わたしたちの存在をはっきりと認識することのできた有数の優れた職人たちによって製作されたものです。神殿の壁や石柱に刻まれたそういう彫像のなかには、かなり正確な描写がなされているものもあり、とりわけ頭柱のものはそうです。」とあります。

レリーフで表現されたハトホル神もありました。

当時私はハトホルについて何も知りませんでした。変わった柱頭の像だな、と、思ったくらいでした。

一番印象的だったは、この世界を包み込むようなレリーフでした。太陽の様な丸い球から光のようなエネルギーが溢れ出ていて、その迫力に圧倒されてしまいました。

自分が見えない、聞こえない、知らない、だけで、コロナ蔓延の今に生きる私達への警告や助言が周りに沢山あるのかもしれません。心を澄ませて受け止めたい、と、気付いた私です。