一昨日は雨、伊豆スカイラインは雪だったとの事、寒い一日でした。 リビングの窓の向こうは金色や銀色に輝く木々の芽吹き、窓の下は、、、

伐採中の木・・・

一昨日は、3月初めから始めた家の周りの木の伐採の最終日の予定だったのですが、雨で延期になりました。

横浜から伊豆へアトリエを移して23年。建設工事のために赤土の崖となった山肌に、土止めの草の種を播き、そこへ山野草や木を一つ一つ植えて、自然と人の手の調和した庭づくりをした私。一時は山野草が見事だった庭も、木が大きくなり過ぎて日当たりが悪くなったのと、鹿に食べられ、猪に掘られて、瀕死の状態になっていました。

昨年「協生農法」という砂漠を緑の地にも出来る農法を知る機会がありました。 協生農法は、「無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込まないという制約条件の中で、植物の特性を活かして生態系を構築・制御し、生態学的最適化状態の有用植物を生産する露地作物栽培法」。(出典:協生農法実践マニュアル)

北斜面の崖地でも可能という話しなので、我が家の周りの崖に、果樹やベリー類の苗を植え野菜の種を播いて、この「協生農法」を試してみることにしたのです。

先ずは大きくなり過ぎた木を切って、地面に太陽の光が届くようにしなければなりません。

木の伐採をお願いしたのは、「協生農法」を通してお会いした方で、本業はお坊さん、山寺での修行中に木の伐採や手入れを学ばれたそうです。

お寺が修善寺なので我が家まで40分とのこと、朝8時半に作業開始です。

木を1本伐採すると、景観も日当たりも大きく変わるので、入り口を入ったところから始め、様子を見ながら、何処をどうするか決めて行きましょう、とのお話し。

木に登ったりチェーンソーを使って切る大きな木はお坊さんにお任せして、ノコギリと刈込鋏で切れる小さな木と灌木は私の役目です。崖地の外仕事は危険なので、お坊さんが伐採に来る日だけ私も作業することにしました。

切る木が倒れる方向をコントールして、切った木で崖を歩ける道を作って行きます。

切り倒した木の枝を払い、払った枝葉は邪魔にならない場所に集め、幹は道にしたい場所に置いて行きます。

生木はものすごく重く簡単には動かせません。それをお坊さんはロープとチェーンソーを使って切っては運んで、一人で黙々と作業を続けていらっしゃいます。

入り口から始まった伐採は何日か目には、

家の下まで進み・・・

上から見ると

もう少しで・・・

家の裏に到着です。

玄関から入り口を見ると・・・

こんなに明るく見通せるようになりました。

細い木や灌木も整理したので(私の仕事)、

今まで見えなかった地面が見えるようになり、山の上から日が差し込むようになりました。ムベ、山椒、ゼンマイ、フキ等が自生していたこの崖に、野菜の種を播けば本当に野菜が育つのでしょうか?

もう既にある木の苗は、夏みかん、カボス、ナツメ、、、

今から植えたい果樹は、金柑、レモン、本柚子、レッドカラント、ブラックベリー、クコ、、、

野菜は? 太陽の日差しが少ない北斜面でも大丈夫そうなものを考えています。

レタスやチコリ、ルッコラ、フェンネル、三つ葉、ミョウガ、胡瓜も育つかもしれません。ベジタリアンに嬉しい味のある野菜のセロリアックやサルシファイも試してみたいです。今山の貸農園で元気に育っているルバーブも、この崖地で育つかもしれません。

横浜の家の庭を野菜畑にして分かったのですが、住まいの側で野菜を育てると、目も行き届き収穫も随時出来て、本当に楽なのです。 足元からの大切さを実感。

崖地の整備はまだ終わっていませんが ☆私の Vegetable Haven が伊豆のアトリエの周りにも出来るかもしれない☆ と、ワクワクしています。