2泊3日の熊野古道小旅行+前後横浜に1泊づつを終えて戻ったら、もう11月。

Mさんの念願だった熊野行きを無事終えて、ホッとしています。

Mさんは循環機能がよくなくて(家族の体質)、登り道や階段で脳貧血を起こしやすいので、坂道の多い熊野に何時どんな形で行こうか、果たして行けるだろうか?ここ何年考えていました。

歩く場所が少なくて、熊野古道が味わえて、シニアにも大丈夫そうな2泊3日のツアーを見つけ、それに参加しました。往復は飛行機、紀伊半島の移動はバス、宿泊は同じホテルに2連泊です。

最初に訪れた熊野本宮大社、急な石段は158段。早朝のフライトで疲れ気味のMさんに、「私一人で上まで登ってMさんの分までお祈りして来るから」と説き伏せて、一人本殿へ。後で尋ねるとMさんは、途中までゆっくり登って、Uターンして、下の川のほとりにある旧本殿後でお祈りをしたとの事。

2日目の最初に尋ねた速玉大社は、平らな処にあって階段がないのでヒヤヒヤしないで済みました。

2日目の午後は那智の滝、そこから直ぐの那智大社へもバスで移動、

那智大社本殿へは階段が延々と続きます。同じ道を行って帰って来るので、行けるところまで休みながらゆっくり歩き、駄目だったらそこから戻りましょう、という事でスタート。貸し出しの杖も借りました。

今年の1月に江の島を仲間と歩いた時、Mさんは坂道でフラフラして意識がなくなり、救急車のお世話になりました。それを教訓に休み休み登り、とうとう本殿までたどり着けたのです☆ バンザ~イ☆

その日ホテルへ戻るバスの中から見た日没。

3日目は高野山、標高が高いので紅葉も楽しむことが出来ました。Mさんは今年101歳で他界したお母さんのお寺の本山にお参りできて、嬉しそうでした。

この高野山へ向かうバスの中で、急に意識がなくなってしまった方がいました。ツアーのメンバーの中に看護師の方がいらして、通路に病人を寝かせて心臓マッサージを行い、急病人は息を吹き返しました。バスは高速道路を降りて、救急車が間もなく来て、急病の方はご主人に付き添われて搬送されました。

この日の夜、このツアーは大阪から羽田へ飛び解散だったのですが、驚いた事に急病だった方がご主人と航空会社のスタッフに付き添われて伊丹空港で待っていて、一緒に帰って来られたのです☆

添乗員さんや運転手さんの迅速な対応、ツアーのメンバーの助け合い、人間の素晴らしさに触れる事が出来た忘れられない旅となりました。