先日のアトリエ

何を広げて、何をしているのでしょう?

幅180センチ、長さ14メートルの「紗」を広げて、横浜の畑用にカットしているところです。

カットした端は、ほどけやすいので、先ずロックミシンをかけます。

次に端を折り返して、アイロンをかけます。

こんな風にピッタリ押さえてから・・・

ミシンをかけます。

このミシンは、私が生まれる前に亡くなった父の母のもので、多分大正時代か昭和初期のものです。我が家にはその後買った新しいミシンが2台あったのですが、この古いミシンの縫い目の美しさに勝るものはなく、結局これが生き残りました。

ちゃんと製造番号がついています。

ロックミシンをかけて、アイロンで伏せた布端にミシンをかけて行きます。

足踏み式の速度と、静かにエレガントに動く針、作業が気持ちよく進みます。

120センチ × 180センチの紗が4枚出来上がりました☆

どうしてこのように丁寧に「紗」を仕上げて使うかと言うと、これを畑で使って、使い終わったら洗濯機で洗って、また使うからです。

以前は切り端を縫わずに使っていたのですが、ほどけた糸が洗濯中にからまってクシャクシャになり、生地もほどけて、使えなくなってしまいました。

無農薬有機栽培で野菜を作るには、虫よけのために野菜を覆う「紗」は必需品です。野菜の病気を防ぐためにも「紗」は清潔にして使いたく、手間暇かかるのですが行っています☺

私の本業の織物のアトリエが、こんな事に役に立つとは夢にも思っていませんでした。