先月末、姪の結婚披露宴が、南青宇山にあるレストランで開かれました。
フランス料理のレストラン「ロアラブッシュ」。
アールデコ様式の石造りのこの建物は、昭和初期、資産家千葉直五郎氏の御子息と鍋島家の令嬢の結婚を祝して建てられた邸宅との事。
「料理の鉄人」でも活躍した中嶋寿幸シェフの、フレンチレストランとして今は使われています。
披露宴の案内状に「食物アレルギーのある方はお知らせ下さい」とあったので、自分がベジタリアンな事を書き添えて出席のお返事をしました。
ベジタリアンになってから悩むことの多いのが会食、期待と不安一杯で私は披露宴のテーブルに着きました。
メニューは・・・
こんな豪華なお料理の数々が・・・
このメニューに合わせて私のためにベジタリアンバージョンを特別に作って下さったのでしょうか?
最初の皆さんのお料理は、「カリフラワーのババロア仕立て オマール海老とフロマージュブランのクリーム添え」です。
ベジタリアンの私のお料理は・・・
「野菜のピクルスの盛り合わせトリュフォ添え」でした。
色とりどりの野菜のピクルスが芸術的に王冠のように盛られています。
皆さんの次のお皿は「シェフ中嶋のスペシャリテ 鴨のフォアグラのソテー」
フォアグラのソテーにのせてあるのは、渋皮つきの栗のスライスを揚げたものです。”素晴らしく美味しい”との声があちこちから聞こえて来ました。
私のは・・・
色と感じがフォアグラのソテーと何となく似ている、こんなお料理☆
「きのこのソテーの薄皮パイ包みバルサミコソース」です。
パイ皮の中には、きのこのソテーがギッシリ。バルサミコソースの味も濃いめでリッチな一皿でした。
次の皆さんのお料理は「平目のポアレ南フランスの香りと共に」です。
ラタトゥイユの上に平目がお行儀よく乗っています。
私のは・・・
縦に薄く切った色々な野菜のソテーをパスタの上にのせた、南欧の香りのする一皿でした。
そして皆さんのメイン料理は、「牛フィレのロティ・粒マスタードソース 季節の温野菜のプールパチュー」です。
素晴らしい構成美、モニュメントの様な一皿☆
ベジバージョンの私のメインは・・・
わ~☆ 見た目は皆さんとそっくりです。説明によるとお豆腐で作ったものとの事。
温野菜は皆さんと同じです。クリーム状の白いものはマッシュポテトでした。
メインのお料理は切るとこんな感じで、お豆腐以外に野菜や穀物が入っている感じでした。ソースは皆さんと同じ粒マスタードのソースです。
どのお料理も素材が生きていて、味がしっかりしていて、お酒がすすんでしまいます。ベジタリアンになってから、お酒も殆ど飲まなくなってしまった私ですが、この日はスパークリングワイン、白ワイン、赤ワイン、美味しく飲んでしまいました。
この日の素晴らしかったのはお料理だけではありません。ウエディングケーキもアッと驚く素晴らしさでした。
この苺のショートケーキをご覧ください。
苺がどうしてこんな風に流れるような形で止まっているのか?・・・ 後でどうやってサーブされるのか?・・・ 謎でした。
最後を締めくくる皆さんのデザートは、「球体のホワイトチョコレートのムースと木苺のブラウニー・青リンゴのソルベ」そしてウエディングケーキです。
私はゼラチンが駄目なので・・・
ムースの代わりに、フレッシュフルーツが添えられていました。
こんなフルコースの最後は、やっぱりコーヒー、
香り高いコーヒーに素敵なプチフールが添えられています。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、70人以上のお客様にお料理や飲み物がタイムリーにサーブされ、会場は幸せと喜びに満ちていました。
晴れの場の特別な食事を、ベジタリアンの私も皆さんと一緒に満喫出来て、本当に幸せな披露宴のご馳走でした。