8月13日に書きましたように、暑くて台所に立つにも息切れする時に登場するのが、このお惣菜風タイカレーです。 調理時間も短くて楽ですし、これにご飯だけでも食事になります。
以前、バンコクでベジタリアンのレストランをしているMay Kaidee さんの料理講習会が、オーガニックフーズの輸入会社アリサンでありました。 ベジタリアンになりたての頃だったので、とにかく肉や魚なしでどうやってタイ料理が作れるのか、埼玉県にあるアリサンまで習いに行きました。
May さんのベジタリアン・タイ料理は、気軽でこだわりがなく、自由自在でした。 肉類の代わりには厚揚げ。 ナンプラーの代わりにお醤油。 野菜はその辺にあるものを、組み合わせもあまり気にしないでドンドン入れて、カレーを作ってしまいます。 それまではレッドカレーには牛肉と南瓜、グリーンカレーには鶏と茄子、と組み合わせがあるものだと思っていたので驚きました。 手元にあるもので工夫して作る、それがお惣菜なのですね。
それ以来何だか気持ちが楽になって、その時バージョンのいろいろなタイカレーを作るようになりました。 May さんが講習会の前に、缶の中で固まったココナッツミルクを温めながら、「タイではこんな風に固まったりはしないのだけれど、、、」と、話していたのが気になって、熱帯の食材のココナッツミルクの量を減らすようになり、最近はココナッツミルクは使わないで、豆乳だけで美味しく作れるようになりました。 マクロビオティックを習った影響です。
グリーンカレーペーストとナンプラー
冷凍のオーガニックのレモングラス、ガランガル、カフィールライムの葉を使いました
お惣菜風タイカレー
<材料> 4人分
グリーンカレーペースト 20グラム ←好みで加減してください
(レッドカレーペーストなら30グラムくらい)
オイル 大さじ2
レモングラス 1本
ガランガル 2-3片
カフィールライムの葉 2-3枚
玉葱 200グラム
南瓜 250グラム
ズッキーニ 250グラム
インゲン 100グラム
水切り押し豆腐 or 厚揚げ 1つ (約220グラム)
ミニトマト 3~4個
あれば フレッシュバージル 少々
水 2カップ
焼きだし(植物性だしの素) 1袋
豆乳 2カップ + アルファー
ナンプラー or 薄口醤油 大さじ3
甜菜糖 一つまみ
<作り方>
① レモングラスは斜め薄切り、ガランガルは千切り、玉ねぎは7ミリ厚の櫛形、南瓜、ズッキーニ、インゲンは一口大、ミニトマトは縦二つに切っておく。
② 中華鍋にオイル、カレーペースト、レモングラス、ガランガルを入れて弱火にかけ、香りがでるまで炒める。 そこへ玉ねぎを入れて中火にして3分ほど炒めてから、トマト以外の野菜を煮えにくい順に入れて炒めてゆく。
③ 野菜全体に油とハーブがまわったら、一口大に切った豆腐とライムの葉をちぎって加え、軽く混ぜてから水と焼きだしを加え、強火にし沸騰したら火を弱めて5分ほど煮て、野菜が柔らかくなったら、豆乳、調味料を加え、トマトを入れ、煮立つ前に火を止めてバージルを散らす。
中華鍋にカレーペースト、レモングラス、ガランガルを入れて弱火にかける
よい香りがたつまで炒める
玉葱を加えて火を中火にして3分ほど炒め(甘さをだす)
火が通りにくい野菜から順に加えて、丁寧に炒めてゆく 先ず南瓜
インゲンを次に加え
ズッキーニを加え
最後にお豆腐とライムの葉を加えて混ぜて
水と焼きだしを加え火を強くして野菜が柔らかくなるまで5分ほど煮ます。
→ 8月13日に焼きだしの説明があります。
野菜が柔らかくなったら豆乳を加え、ナンプラーと甜菜糖少々で味を調えます。 トマトを入れて煮立つ寸前で火からおろしバージルを散らします。 → 煮立てると豆乳が分離します。
市販のカレーペーストだけでなく、それに生のハーブを足すと香りがよくなり、肉やココナッツミルクなしでも香り豊かな美味しいカレーになります。 レモングラスの代わりにレモンの皮、ガランガルの代わりに生姜、カフィールライムの葉の代わりに夏ミカンやレモンの葉でもよいと思います。