金の装飾帯が織り上がり、縫製も終わった、その翌朝・・・ スエーデンのNさんから「先生が他界された」の知らせがありました。

金の帯を荷造りする前に写真を撮りました。カメラでは普通に撮れたのに、アイフォンのカメラには金色の光が入って、よく見えないのです。そんな状態で撮ったアトリエ

先生が光になって来ている

そんな気がしました。

この日の4日前、Nさんからインターネットのビデオチャットで先生に会ってみてはの提案があり、フェイスタイムで私は先生にお会い出来たのです。先生もいらした事があるこのアトリエや、窓の外の伊豆の冬景色、玄関先の木々など、私はアイフォンを持って歩き回り「10日後に会いに行きますから」と話しました。先生は表情が無くただ見ているだけでしたが、Nさんは「分かっていると思う」と話されました。

今亡骸は安置所で、遺族が落ち着いた頃、普通1か月以内に葬儀が開催されるとの事。棺衣もこの金の装飾帯も、葬儀には間に合うのでホッとしています。

先生他界の知らせの前日、注文していたお菓子が届きました。

先生は餡子ものが好物、「缶入りの水羊羹」なら日持ちもし喉を通るかもしれない、とNさんからリクエストがあったのです。

早速ネットで探したのですが、今は寒い時期なので水羊羹は販売終了ばかり、やっと見つけたこの水羊羹・・・

食べられなくても、先生の枕元に置くだけでも、と、買ったこの招福羊羹・・・

間に合わなかったけれど、水羊羹も招福羊羹もスエーデンへ持って行く事にしました。