先週のある日のアトリエ風景です。

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アトリエの大型除湿機と扇風機2台で乾燥させながら、アイロンもかけてている、この白い布は何でしょう?

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ソファーのカバーです。

年に2回は洗濯してサッパリさせていたのに、このところ慌ただしい日が続いていて1年以上洗っていませんでした。5月のあの乾燥していた時なら直ぐ乾いたのに、でも汚いのに我慢できない、洗おう!と決心して大洗濯を開始しました。

カバーが洗えるソファーを探し、そのカバーの生地も手入れしやすいポリエステルを選んだのですが、洗濯表示にはドライクリーニングと書いてありました。私の経験ではドライクリーニングはサッパリと綺麗にならず、生地が洗って生き返るという感じがない気がします。以前絹製品の仕事に携わっていた事があるのですが、洗濯して駄目になったというクレームを避けるために、水洗い出来るものにもドライクリーニングと表示する事があるのです。

このソファーのカバー、洗濯表示を無視して20年近く水洗いして使っていますが、生地も未だ元気で予備に買ってあるスペアのカバーを未だ使っていない状態です。我が家の洗濯機は最大量8キロなので、余裕を持たせて2回に分けて洗いました。サイクルはひどい汚れの浸け置きで、本洗いはお湯、すすぎは水です。

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洗ってアイロンをざっとかけたカバー、最後の一つのカバーかけです。布を引っ張ってカバーをかける作業は結構重労働で手を傷めるので布手袋をして行います。

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先ず肩のところを入れて、

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前におろして行きます。

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下の部分を椅子の下にあるマジックテープで止めてピンとさせます。

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後ろのボタンを止めて、

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カバーを洗った座と背の部分をのせて完成です☆

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ソファーが白くなって、生地がふっくらと生き返って、部屋が生き生きと清々しくなりました。左手前のクッションのカバーは未だ乾いていないので白い中身のままです。

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翌朝クッションカバーにアイロンをかけてソファーに置いて全て完了☆

このクッションの生地は私が織った縞の織見本で作ったものです。

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思いつくまま色々な縞を緯出しで織ってみました。色は藍・インディゴの濃淡だけです。

洗うほど美しくなる藍に魅せられて織物世界に入った私・・・ 洗うほど美しくなり体になじむインディゴのジーンズは今も世界中の人々に愛されています。清々しさ、その気持ちよさ、それは私達が心の底で求めているものな気がします。海も空も洗濯したら、どんなに綺麗な藍色に輝くだろうか・・・ そんな事をふと思ってしまいました。