Mさんへの作り置き料理に度々登場する焼き野菜

アルコールで消毒した保存容器に入れれば、冷蔵庫で10日以上保存可能。味が凝縮した甘い野菜は、和食にも洋食にも、時にはお八つにも、本当に重宝する作り置き料理です。

10年近く前、マクロビオティックで習った焼き野菜は、野菜を薄く切って天板にオーブンシートを敷いて並べ、塩と油少々をふって焼くものでした。焼き上がった野菜はそれなりに美味しいのですが、日本のオーブンは熱風が対流するコンベックスなので、切った野菜の薄い部分や玉ねぎの端っこが熱風で焦げてしまい、他の部分は未だ生焼けな時があり、仕上がりが今一つでした。

焦げたり干からびたりしないで、まんべんなく火を通すにはどうしたら良いかしら? その後あれこれ工夫し、たどり着いたのがこの方法です。

オーブンに入れる前に、直火で蒸し焼きして6分通り火を通し、それからオーブンで焼き上げます。

野菜は適度な湿り気があって甘く柔らかく、でも焼いた香ばしさもあります。。

このように多種の野菜を一度に蒸し煮して焼くのは簡単そうですが、とても難しいのです。野菜はそれぞれ火の通る時間が違うので、火の通りにくい野菜は小さく切り、通りやすいものは大きく切るのですが・・・ 野菜はその季節や育った環境で火の通り具合はマチマチで、それを火を入れる前に予測するのは不可能。例えば、人参が柔らかくなったら、ズッキーニが溶けていた、と言う様な事がよく起こるのです。

それで現在は

このように野菜別に蒸し煮してからオーブンで火を通す方法になりました。日持ちするので作る時は大量になります。野菜別に分けると鍋や天板も片手で持てる重さで扱いやすく、手間ですが失敗がなく、結局は手抜き料理になります☆

使う野菜は、季節によって色々です。

これはフローレンス・フェンネル

以前山の下に大きな畑を借りていた時、季節になると食べきれない程収穫出来るので、よく焼き野菜にしました。

バルサミコ酢をふっていただくとワンランク上の味になります。

夏には・・・

パプリカや南瓜が美味しいです。

寒くなる頃には・・・

蓮根やマコモが登場!

マコモはほんの短い間しか手に入りませんが、焼くととても美味しくて、こうしてお客様に出すとマコモだけが先に消えて行きます。

次回はこの焼き野菜の作り方を、順を追ってご紹介したいと思います。