10年近く前、体によさそうなので玄米ご飯を食べ始めました。
その頃は、ご飯は食事の最後にほんの少し頂く食生活だったので、少量の玄米でも美味しく炊ける「カムカム鍋」という容器と、そのカムカム鍋を入れて炊く圧力鍋を買って、私の玄米ご飯はスタートしました。
ドイツのシラルガンの圧力鍋・Sicomatic-T 4,5リットル
それにちょうど入るOhsawaのカムカム鍋2400型(約2合)
二人で一食一合。 一合の玄米と水をカムカム鍋に入れ、それを圧力鍋に入れて湯煎炊きにすると、失敗なく玄米ご飯が炊けるのです。 私達は玄米の美味しさに少しずつ目覚め、やがて一食に1合では足りなくなったので、カムカム鍋を入れて使っていた圧力鍋で直接玄米を炊くようになりました。
でも圧力鍋の説明書通りに炊いても、焦げ付いたり、固かったり、なかなか上手く炊けず、上手に炊けない理由も分からなくてお手上げ状態でした。
その頃玄米が美味しく炊けるIH炊飯器が発売になったので、早速買ってみました。
時間はかかるけれど玄米がちゃんと炊けるではないですか。
今までの苦労は何だったのでしょう。
その後マクロビオティックの勉強をして、圧力鍋や土鍋で炊く方法をちゃんと習い、 それに自分なりの工夫をして、何度食べても美味しいと思える、自分好みの玄米ご飯が炊けるようになりました。
今は最初に買った、右手前のSilargan圧力鍋・Sicomatic-T 4,5リットルで、直接玄米ご飯を炊いています。 強磁性鍋本体にに強化ガラスセラミックコーティングしてあるので、金属アレルギーの心配がなく、土鍋のようなまろやかな炊き上がりです。
ドイツのフィスラー・圧力鍋 ロイヤル6リットル ・・・大きいです・・・
それにちょうど入るOhsawaのカムカム鍋5000型(約6合)
台所にずっといられないで来客時でも、6合の玄米が湯煎炊きで失敗なく炊けます。
煮立ったら弱火にして30分、次にホタル火にして30分、時間をかけて炊きます。
火の番を1時間以上出来るライフスタイル向きです。
圧力鍋は圧力の強いもの弱いもの、圧力を調整できるもの色々あります。 圧力と高温(沸点が100度以上になる)で玄米は柔らかくなりますが、お米の粒が圧力で小さいままに、もっちりと炊きあがります。 土鍋は圧力や高温でなく、時間をかけてゆっくりと玄米を炊くので、時間はかかりますが お米は水分を吸いこんで一粒が大きく、ふっくらと炊けます。
煮立ったら弱火にして5分炊き、保温容器に入れて30分保温、もう一度弱火に4分かけて15~30分保温、短時間の過熱で玄米ご飯が炊けてエコロジーです。 煮物用に求めたこの鍋で玄米ご飯も炊けるのを知りました。
Mさんが完全にリタイアして、自宅で三食食べるようになって、驚くような事が起こりました。 朝はパン、午後にお茶、夕食は玄米ご飯。 毎日お腹いっぱい食べているのに、ドンドン痩せて、1年で12キロ以上体重が落ちたのです。 そして何十年も悩まされていた皮膚の痒みと荒れがおさまり、花粉症までなくなってしまいました。 忘れられないのは、一時、爪が段ボールのようにベコベコになり、黒くなって、完全に生え変わるまで何カ月も爪が使えない状態になった事です。
玄米は体の中の異物(化学物質や重金属)を排出する力がある事。
ある種の重金属は爪からしか排出出来ない事を、後になって知りました。
私はMさんのような変化はなかったのですが、昔の事を思い出します。 岐阜県の城下町で藍染(インディゴ)の勉強をしていた頃、私は主婦湿疹と診断された手の荒れに悩まされていました。 内定していた就職をキャンセルしての藍染の弟子入り、夜は家庭教師をしながらのギリギリの生活でした。 食事は玄米、それに地元のお豆腐とその辺の菜っ葉。 圧力鍋がないので、河原から拾ってきた大きな石を鍋の蓋にのせて炊いていました。 しばらくして気がつくと主婦湿疹が治って、手の皮膚が丈夫になりツルツルになっていたのです。
玄米の力に改めて気づかされている今日この頃、
次回から私の玄米ご飯の炊き方を、ステップbyステップでご紹介したいと思います。