URBAN PERMA-CULTURE GUIDE
この夏体調を崩した私が、枕元に置いていた本です。
オールカラーで、最初から最後まで素敵な写真や可愛らしいイラストが一杯で、ただ眺めているだけでも楽しくて夢が膨らんできます。この本の著者ソーヤ海さんは、お金が全然ないのにこの本を創ったのです。どうやって? クラウド・ファンディングという方法で彼の夢に賛同した人たちが少しずつお金や力を出し合って作ったのです。
食についてのページを開くと・・・
昨年の暮れ「まちてん」でもソーヤ海さんが紹介した、マハトマ・ガンジーの言葉がありました。
“Be the change you want to see in the world” あなたが見たいと望む変化に あなた自身がなりなさい
食べ物を育てて、文化を育てる・・・アーバンでなくて田舎でですが、私とMさんがここ10年トライ&エラーしながら頑張っている野菜作りを通して学んだ事を思うと納得です。
私が見入ってしまったのはこのページです。
都会の家でもやろうと思えば、こんなに色々出来るのです☆
庭だけでなくて、屋根から壁まで利用できるスペースは全て利用☆
田舎で暮らしている私達には無縁と思っていた、このURBAN PERMA-CULTUREが、実は、先月、私とMさんの前に突然やって来たのです。
9月1日防災の日、今年も私達が住む伊豆の山の分譲地内で防災訓練がありました。私は体調が悪かったので参加せず、Mさんが一人で参加。その帰り道Mさんはハンドルを切りすぎて岩に車をぶつけてしまいました。幸い怪我はなかったのですが、車は動かなくなり、これを機にMさんは車の運転は止めた方がよいという事になりました。ここは車でないと人に会う事も、出かけることも、畑へ行く事も出来ません。その後私が全ての送り迎えをしているのですが、Mさんの孤立と私への依存が老化を促進させるように思えました。それで徒歩とバスや電車でMさんが一人で何処へでも行ける、以前住んでいた横浜の家に本拠地を移し、伊豆の仕事場へ私が通う事に決めたのです。
横浜の家の小さな庭に野菜畑を作って、Mさんの生きがいの家庭菜園も出来るようにする事に決めました。
築50年の昭和の家、その小さな庭。幸い東南向きで二方が道に面しているので日当たりは抜群です。ここで野菜作りを始める、想像するだけで何だかワクワクして来ます。
どんな工夫が出来るのか本の絵の番号を追ってみると・・・
ナルホド☆
楽しそう☆
人通りの多い都会なら、ただ野菜を作っているだけでも何かをアピール出来るし、収穫した野菜もこの絵のようにギフトステーションを片隅に作って置いておけば、欲しい人に渡せるのです。田舎だと野菜を作っているのは目立つ行為でもないし、収穫時は何処の家でも採れるので、もらって頂く人を探す事になります。都会の方が野菜を作る価値があるのかもしれません。
庭がなくても・・・ベランダでもこんな風に食べられるものが作れるのです☆
この夏読んでいた「URBAN PERMA-CULTURE GUIDE」がこんなに直ぐ役に立つとは思いもよりませんでした。
私達の新しい暮らしや夢を形にして頂けそうな工務店さんも見つかり、昨日初めての打ち合わせがありました。長く苦しかったこの夏、私とMさんはようやく新しい道を見つけ歩き始めたようです。