空気が明るくなってきて、あと一息で春一色になりそうな今日この頃。 春は菜の花、菜の花は黄色、黄色は卵・・・ 春になると不思議に卵が食べたくなります。Vegetarian になって私が肉や魚が食べられないより困ったのは、卵が食べられない事でした。目玉焼き、卵焼き、オムレツ、パンケーキ、マフィン、ケーキ、卵のあの美しい黄色、それに火を通すと固まるその性質を利用したお料理が何と沢山ある事か！ 卵が食べられなくなって初めて卵の偉大さに気づきました。私のマクロビオティックスクール卒業制作は、イタリアの卵料理「フリッタータ」でした。
菜食になる前にお客様料理でよく作っていたフリッタータを、どうしてもVeganバージョンで作りたくて、実験に実験を繰り返して卒業制作料理にしました。２０１１年末に卒業の予定が震災で１か月延びて翌２０１２年１月に卒業式がありました。
この卒業制作のフリッタータの中身はカリフラワー、シメジ、玉ネギです。卵の代わりにお豆腐、豆乳、ベサン粉（ひよこ豆の粉）を使いました。黄色い色はひよこ豆の色だけです。
・・・ それから５年、先日作った私のVegan卵料理は ・・・
スペイン風オムレツ、５年前のVegan卵料理と比べるとパワーがアップした感じがします。
中身はフェンネル、じゃが芋、玉ネギ。卵の代わりにお豆腐、豆乳、ベサン粉、小麦粉、それに卵のような色と香りをつける秘密のミックスパウダーが入っています。
このミックスパウダーを入れると、お豆腐ベースのタネがこんな風に卵色に焼き上がります。
裏はこんな具合にきつね色に☆ 卵そのものの様に私には見えます。
この豆腐卵用ミックスパウダーは、愛読しているカナダのvegan料理研究家のBryanna Clark Grogan さんの、World Vegan Feastで見つけました。
Tofu Scrambler Mix ・・・ 豆腐炒り卵ミックス と言います。
Tofu Scrambler Mix ・・・ 豆腐炒り卵ミックスパウダー
＜材料＞
ニュートリショナル・イースト・フレーク １カップ（240cc)
オニオン・パウダー 大さじ５＋小さじ１
カレー粉 大さじ４
塩 小さじ４
ターメリック 小さじ４
クミン・パウダー 小さじ４
＜作り方＞
① 全材料を乾いたブレンダーに入れてよく粉砕し、蓋つきの容器に入れて保存する。
② 水切りして崩した木綿豆腐１２０ｇに対し大さじ1/2のミックスを使用。または木綿豆腐４２０ｇに対して大さじ２を使用。ミックスはよくかき混ぜてから量る事。
上記の量作って蓋つき容器に入れ、私はそれを冷凍庫に入れて保存しています。
大分使って残り少なくなって来ました。
こんな感じのミックスです。オニオンパウダーが固まりになっています。もっと丁寧にブレンダーにかけた方が後で使いやすいです。カレーの香りが強く味もスパイシーで、ともすると存在感の薄いお豆腐ベースの料理が、男性にも満足の元気のある味と香りに変身する秘密のミックスパウダーです。
次回はこのミックスパウダーを使ったVeganの卵料理、スペイン風オムレツの作り方をご紹介します。
