ドイツのベルリン在住の旧友Tさんから、今現在のドイツのコロナ対策と外出制限下の日々のメールが届きました。

今朝、庭の片隅に見つけたスミレ

ドイツの具体的な対策情報はとても参考になると思い、Tさんの許可を得て以下それをご紹介します。

エミ子さん、ブログを拝見しました。お体の調子、その後いかがでしょうか
ドイツはもう2週間も前から外食産業も小売業もイヴェントも教育機関もお役所もスポーツ大会も集会やパーティー、家族のお祝い事も教会等の礼拝も全部やってはいけなくなりました。

私が原発と東京オリンピック反対の小さなデモに行ったのは、3月7日で、その時はまだデモや集会禁止ではなかったのですが、あれよあれよという間にあらゆることが禁止になってしまいました。

国境も封鎖され、飛行機も殆ど飛ばず、で6月に予約をしていたFinnairの博多行きもキャンセルされました。Finnair側からのキャンセルなので、全額ではないけれど振り込んだお金は戻ってきます。11月30日までは無料で変更できる、とのことでしたが、コロナの状況が予測できないので、行ける時期になったら改めて日本行きを考えることにします。

山中伸弥先生も書いてるように、新型コロナウイルスは長期に生息活動しそうだし、Marc Lipsitch(an epidemiology professor at Harvard University. )のインタビュー記事をこちらの雑誌Der Spiegelで読んでも、危険材料満載のウイルスみたいです。 SARSの時は、ウイルス感染者=症状がある人、でしたが新型コロナは、 感染者=無症状というケースが多い、というのが危険です。

ところで、ドイツのお話しですが:禁止されているのは3人以上の集まり。外を歩くのは同行二人まで。(それも家族か同居人同士のみ許可されている)散歩や一人(二人)でするスポーツはよい。 パトロールの人が見回っています。

自宅を出たら、家族・同居人以外の他者とは1.5-2mの間隔をあける。家族の世話とか介護以外の訪問はしてはいけない。

もう2週間以上、劇場・コンサートホールなど文化施設もあらゆる教育機関も閉鎖してるし、外食産業もレストランの出前とか持ち帰り以外は全くやってない。4月19日まではこの状態です。イースター休暇にはいりますが、親戚訪問の国内外の旅行もピクニックもしないように、とメルケル首相が国民に告げました。

パン屋・食品スーパー・ドラッグストア・薬局・銀行・郵便局・キオスクなどはまだ開いてます。メガネや補聴器のお店は多分予約制。具合悪くても町医者ではなかなか診てもらえい・・・とこんなに厳しいのに、ドイツの感染者と死者は4月2日現在 感染者73522人 死者872人。

外食もできるし、なんにも規制してないような、ユルユルな日本で、今のところコロナ疾患の人、少ないのが不思議です。日本では検査してない人が多いからかしら。それともマスク人口が多いからかしら。

フランスはもっと厳しくて、自宅から出ていいのは1時間以内、1km範囲まで。住所を記した通行証の携帯が義務。(これって、江戸時代の通行手形ね)違反すると罰金をとられる。それなのに感染者と患者数がドイツよりずっと多いので、ECMOに余裕があるドイツの病院では最近イタリアとフランスの重症患者の治療を引き受けてます。ドイツと接しているアルザス地方もHotspotだそうです。

バスは運転手さんに感染しないように、乗り降りは後部ドアからだけ。ガラガラのバスが走ってます。一時バスや電車の本数を減らしたら、どうしても仕事に行かなくてはいけない人が遅刻したり、それに混雑してしまって他者と1.5mの間隔も取れないと批判されたので、バス・電車は普通に運行してます、ベルリン市内の話だけど)

私のアパートにもかなり広い庭があるので外出禁止でも困りません。家の周囲1kmに7つも大・中のスーパーがあるし、家から200mも行かないに駅はあるし・・・で特に不便なことはありませんが、水や電気、食料がいつまで普通に手に入るかちょっと不安です。この状況が、「やがて地上に降り来る地球平和の大変革」なのだろうと思っています。

お体にお気をつけてお過ごしください。Tより