2020年 我が家のカレンダー

2020年を一歩一歩しっかり歩かなくてはと、年末、私はMさんの介護の合間に銀座の伊東屋にカレンダーを買いに行きました。

我が家で毎年使っているのは、↓ このカレンダー

色がやわらかくて主張せず部屋に溶け込むので気にっています

↓ これはMさん用のカレンダー

実はこのカレンダーはMさんの手術前に買ったものです。

その頃私は、手術準備外来や主治医からMさんの手術のリスクを色々聞いて、弱気になっていました。Mさんが元気になって来年も生きていて欲しい、その手掛かりが欲しくて、Mさん用に日付がしっかり見えるカレンダーを買ってMさんの机の上に置いておいたのです。

昨年8月Mさんが具合悪くなってから、カレンダーを毎日何度チェックした事か・・・ 通院、検査、検査入院、入院手術、転院、介護保険と身障者手帳の申請と認可、自宅介護の準備、間違えたら大変の日々を綱渡りのように渡って、こうして何とか無事で新年を迎えられたのが奇跡のような気がします。

Mさんは手術後「意識障害・せん妄」が発生しました。集中治療室から一般病棟に移った直後、体のチューブを抜いてベッドから出る事態が発生。Mさんが日時や居る場所を認識しやすいように、日ごろ使っているカレンダーや時計、家族の写真などを用意したのですが、我が家のカレンダーは小さすぎて見にくく役に立ちませんでした。それを看護師さんに話すと、秋色一杯のカレンダーをネットで見つけてプリントアウトして持って来て下さいました。

これは転院する時に撮った写真ですが、こんな風にロッカーの壁に貼り付けて、そそまま忘れてきてしまいました。

拡大すると・・・

Mさんが見やすい様にフェルトペンで太く上書きして、季節が分かり易いよう私の絵がちょっと描いてあります。

Mさんは手術後、立ち上がると血圧が下がってしまう(上が60代とか)状態が続き、立って歩くリハビリが出来ず、リハビリのために転院しました。転院先で手作りのカレンダーを忘れたのに気付き、新たに作ったのが・・・

このカレンダーです。

Mさんは転院後も立つと血圧が下がり、一度夜間のトイレ時に血圧が下がってふらつき意識低下があってからは、ベッドで起き上がるとブザーが鳴る、トイレに行きたくなったら起き上がる前にナースコール、私が車椅子に乗せて窓の外を見に行くにも先生の許可が必要となり、ベッドの中から出られない毎日となりました。

血圧を下げる薬を減らして血圧は上がって来たのですが、リハビリで立ったり動作をすると血圧が下ってしまい、頑張りたくても歩くリハビリ中止が続きました。Mさんは気落ちして滅入り、意識障害が出て具合が悪くなって行きました。

このままどうなってしまうのだろう・・・ 私は見かねて主治医に直訴、「1日40分の病院でのリハビリより、家で必死で歩いてトイレへ行ったり、生活の中で動く方がより効果的、意識障害も帰宅すれば改善する」とのお話しで、「私が家で看る」を条件にMさんは退院したのです。

それから訪問診療と看護をお願いしての自宅療養が始まりました。介護保険も申請中のスタートでした。訪問診察と看護、病院外来、薬、リハビリ、それに加えて私のスケジュールなので、2か月は見渡せて予定を書き込めるるカレンダーが必要でした。

このカレンダーは、真ん中の点線を切り離して、2か月が同時に見られるようになっています。日にちが縦で日の流れを掴みやすく、とても見やすいのです。

2019年12月から使えたので、買って来て直ぐ「Mさんの訪問診療、訪問看護、病院、薬、リハビリ」を書き込みました。

Mさんが楽しみにしている通所リハビリは、1月6日がスタートです!

このカレンダーで確認しながら、2020年を一歩一歩しっかり歩んで行こうと思います。