5泊6日で横浜に滞在して、3件のタスカジを済ませ、昨夕伊豆に帰って来ました。

昨夜は雨の音と共に眠り、今朝は明け方目が覚め、水を飲みにキッチンへ・・・

出かける前は未だ咲いていなかった紫陽花が、雨に濡れながら咲いていました。

緑がかった白から青に変わる「墨田の花火」のなんと清らかで美しい事。 聞こえるのは雨の音だけ・・・ その前の日までの6日間の都会の喧騒が別世界の事のように思えます。

6月の私のタスカジは3件。お尋ねするお宅の希望が色々だったので、事前の準備が大変でした。

私がタスカジに登録して最初に入った依頼のA宅、夫婦フルタイムの共働きで、3か月の赤ちゃんがいました。お母さんは産後1か月から仕事に出ていて、早引きや休みをとるのが大変な職場との事。赤ちゃんに野菜を美味しく食べさせたい望みがあるのけれど、そのための時間がないと零されました。

「私も頑張りますから一緒にお願いします」のお母さんの言葉に心を打たれ、離乳食に挑戦してみる事を決意、お母さんから上の2冊の本を借りて勉強を始めました。具体的な作り方を知りたくて、こんな本も買ってみました。

毎週の「達成目標食材」というのがあって、その野菜を柔らかく煮たり蒸したりしてから、つぶしてペースト状にし、それを型に入れてキューブにして冷凍する。それが私の役目です。赤ちゃんに食べさせる時に、その日のメニューに合わせてキューブをミックスし、火を通して使うのだそうです。

今回私が作ったのは、ひよこ豆、カブ、白菜、キャベツ、小松菜、ブロッコリー、カリフラワー、玉ネギのペーストのキューブ。それに野菜を煮てとったスープのキューブでした。

大人の作り置き料理は、赤ちゃんの達成目標野菜の残りで作りました。作ったのは、ひよこ豆入り野菜のクスクス、カリフラワーのキッシュ、ラタトゥイユ、小松菜と油揚げの炒め物、茄子の豆味噌マリネ、辣白菜、ブロッコリーの塩ゆで、アスパラガスの塩ゆで、胡瓜の一塩、人参のサラダ、それに切り干し大根と高野豆腐の煮物、ヒジキの煮物でした。

お伺いした翌日の朝食に、赤ちゃんはキャベツのペーストを完食しました!とのお知らせが。その後頂いたレビューには「こんな彩り豊かな野菜を食べることが出来る息子は幸せ者だと思います」と、初めてでドキドキの私の離乳食でししたが、喜びで一杯になりました。

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次にお伺いするB宅のために、私が事前に行ったのは・・・

リクエストを頂いた生味噌を使ったドレッシングの試作です。

仕事が忙しくて食事を用意する時間も食べる時間も十分にない独立したお嬢さんのために、お父さんが手作りされた特別なお味噌をドレッシングにして、何にでもかけて食べれたら・・・ というお母さんの希望でした。

味噌ドレッシングというのは初めてだったので、あれこれ調べてレシピを考え、試作を何回か繰り返して何とか納得のレシピを作りました。

それと、同じ手作り味噌を使った肉を使わない肉味噌のようなものを、と言うリクエストも頂きました。

これも色々試作をして、冷凍が出来るかも試して、何とか納得のレシピが出来ました。

お素麺なら1~2分で茹るので、それに野菜やこのベジ肉味噌を添えれば、短時間で栄養のバランスもよく、お腹にもたれない一食が・・・ お嬢さんの健康を願うお母さんの思いです。

料理の作り方も知りたいというご希望だったので、品数は減らして、お教えしながら作業を進めました。作ったのは、甘い野菜のポタージュ、小豆カボチャ、牛蒡と人参のキンピラ、水切り押し豆腐の海苔天ぷら、黒酢スープ、ベジ肉味噌、万能味噌ドレッシング、ブロッコリーとエリンギのマリネサラダ、ブロッコリーのTempero Mineiro マリネでした。

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最後にお伺いするC宅のために私が準備したのは・・・

スパイス類です。

海外在住の経験があり、変わったもの、辛いもの、何でも食べられます。最寄り駅にKALDIがあるのでちょっと珍しい食材も揃えられます、せっかくなので和食以外で、というリクエストでした。

それで私は小田原のKALDIにリサーチに行き、お店にあるものを見ながら閃いたメニューを提案させて頂きました。作ったのは、メキシコ料理のエンチラーダとブリトー、タイ風南瓜のレッドカレー、ラタトゥイユ、アーティチョークとひよこ豆のピラフ、焼き野菜を入れたタブーリ、人参のサラダ、蕪の一塩、ビーツのマリネ、季節の野菜の塩ゆで(ブロッコリー、アスパラガス、ホウレン草)でした。

素敵なレビューを頂いたのですが、今朝更にこんなメッセージが届きました。

「毎日美味しくて、主人と、凄いねと感動しています!! 本当にどれも素晴らしいです。後茹でたお野菜も美味しくて、既にほとんど食べきってしまいました。お料理の奥深さを実感しました。 ・・・ そして普段は、沢山お肉を食べていますが、数日食べなかったら、胃が楽になり、体が楽になり、更に快便にもなりました。とっても素敵な数日間を過ごしています。またどうぞよろしくお願いします。」

なんと嬉しいメッセージでしょう! 疲れがいっぺんに吹き飛んでしまいました☆