スナップエンドウの種を播いたのは昨年の11月でした。 播いた種の上に不織布を二重にかけた低いトンネルを作り、寒い冬を越しました。その不織布を外したのが4月の半ば、 スナップエンドウはあっという間にツルをグングン伸ばして大きくなり、5月中ごろには収穫できるようになりました。

それから1か月弱、3日に1度は収穫し、

1回にこれくらい採れ・・・  多分合計10キロは採れたと思います。

最初の頃は特に柔らかくて甘く、だんだん溌剌とした美味しさになり、最後の方は筋張ってきます。お終いの頃に「うどんこ病」が発生したので、残っていた鞘を全部採ってネットを外してしまいました。最後のスナップエンドウは大小さまざま、鞘も綺麗でなく、筋張ったものも沢山でした。さあ、これで何を作りましょうか?

スナップエンドウのビシソワーズにしてみました。

新玉ネギと新じゃがの薄切りを軽く炒め、水をヒタヒタに注いで蓋をして蒸し煮します。別鍋でスナップエンドウを柔らく塩ゆでし、煮えた玉ねぎとじゃが芋の鍋に入れ、バーミックスで攪拌できるくらいまで水を加え、バーミックスでポタージュにします。野菜ブイヨンの素と塩で味を濃いめに調え、粗めのザルを通して濾し、また鍋に戻し沸騰直前まで火にかけ殺菌してから鍋ごと冷やします。このまま冷蔵庫で保存し食べる時豆乳で好みの濃さにのばし、器に注ぎパセリを散らします。

エンドウの香り一杯のコクのある爽やかな冷たいスープになりました。昨日お客様があったのですが、メイン料理のの前の前菜として召し上がって頂きました。

メイン料理は?

ベジタリアンバージョンの Enchilada エンチラーダ、メキシコ料理です。以前から作ってみたいと思っていて、なかなか試せないでいた料理です。お客様の時に初挑戦の料理は失敗したら大変なので作らないのですが、今回は思い切って作ってみました。

トウモロコシの粉で作ったトルティリャに、玉ネギとシメジ炒め、大豆ミートのフィレのソテー、ブラックビーンズの煮たの、チェダーチーズををのせ、くるっと巻いて焼き皿に入れ、エンチラーダソースをかけてオーブンで焼きます。

付け合わせはスパニッシュライスとグリーンサラダ(サラダにも今季最後のスナップエンドウが入っています)。それにサルサと豆乳とナッツを乳酸発酵させて作ったクリームを添えて食べます。

初めてのEnchilada はなかなかの出来で、付け合わせとソースの組み合わせが素敵に美味しくて、お客様も私も大満足でした。

でもトルティリャ以外、3種類のソースや何もかも全て手作りなので大変でした。ベジタリアンのこんな一皿が、気軽に外食できればいいな、そんな世界が私の夢です。