前回ご紹介したブロッコリーの脇芽と合わせると美味しい、雑穀ミックスのレシピです。

春の雑穀ミックス

<材料> 炊きやすい分量
 丸麦 270cc
 はと麦 45cc
ワイルドライス 60cc
ひよこ豆 225cc
・・・全部合わせると3カップ・600cc になります。
炊飯用水 雑穀と豆を合わせた量の1,1~1,3倍
カムカム鍋の時 1,1倍 →660cc
圧力鍋直焚きの時 1,2~1,3倍 →720~780cc
 小さじ1/3

<作り方>
① 丸麦、はと麦、ワイルドライス、ひよこ豆を合わせてボールに入れ重さを計る。
② 軽く洗い、水を切り、40度くらいの湯を入れ、蓋をして5~6時間置く。
③ 吸水した②の水を捨て、新しい水で1~2度すすぎ水を切る。
④ ③をボールごと計り、①の重さを引いて、雑穀と豆の吸水した水の量をだす。
⑤ 炊飯用水量から④を引いた水を入れ、塩を加え、圧力鍋で炊く。炊飯時間はシューっといってから弱火にして25分。

材料の雑穀と豆です。

小さな突起が、ひよこの口ばしのようなひよこ豆。我が家では玄米と一緒に炊いたりフェラフェルを作ったり、中東風のペースト、ホンモスにしてパンにはさんだり、切らすことがない豆です。

丸麦丸麦大麦精白したものです。大麦を蒸気で加熱しやわらかくしてローラーで平たくし、炊きやすくしたのが押し麦です。 大麦には食物繊維が豊富に含まれているので、腸に優しく美容と健康によい雑穀です。

アップしてみると・・・

こんな風で、丸くてツルンとしていて真中にグレーの筋があります。

美容には欠かせないはと麦

丸麦より粒が大きくて、真中の筋の部分が少し割れています。

肌荒れ、美肌、美白効果のあるはと麦は、イネ科ジュズダマ属の穀物で、イボや癌などの異細胞を排除する力があると言われています。50年近く前、癌だった亡き母のために、はと麦を使った料理をあれこれ開発していた時期がありました。とても美味しいはと麦入りクッキーが完成したので、叔父にプレゼントしました。そうしたら「17年間顔にあったイボが取れてしまった」と電話がありました。そのクッキーに使ったはと麦粉の量は、たった300g。上の写真のはと麦1袋と同じ量でした。 でも妊婦の方には×と漢方の先生から聞きました。胎児は母体にとって異細胞なので流産してしまうのだそうです。

丸麦はと麦を比べてみると・・・

左が丸麦、右がはと麦です。

そして最後にちょっと珍しいお米です。

ワイルドライスです。

ワイルドライスはアメリカン・インディアンが数千年も前から特別の崇拝の念をもって食べ続けてきたイネ科マコモ属の草の実です。ミネラル分の豊かな水辺に自生したワイルドライスはカヌーに乗って手摘みされ、乾燥、脱穀、焙煎され冬の食料として蓄えらたとのこと。近年アメリカやカナダで商業用に栽培されるようになり、このように私達にも手に入るようになりました。

こんな風に長くて黒い穀物です。独特のナッツのような香りがあります。商業栽培されて値段が下がったとはいえ高価なお米なので、私は他の穀物に少し混ぜて使っています。ワイルドライスを少し入れただけで、存在感のある特別な一皿に変わります。産地も値段も色々ですがアマゾンでも購入できます。

以上の穀物と豆を計ってボールにいれます。

全部で3カップ(600cc)です。

穀物と豆の割合は何度か作って今のところベストな分量ですが、好みや状況で割合を変えてもOKです。私は今肌荒れがひどいので、先日ははと麦を増やして丸麦を減らして炊きました。

次回はこの豆と雑穀のミックスを、浸水して、圧力鍋で炊く、その手順をご紹介します。